信州ジビエ みなさん、鹿肉って食べたことありますか? 鹿肉をはじめとする野生鳥獣は、フランス語で"ジビエ"と言い、ヨーロッパでは高級・グルメ食材として親しまれています。 自然に恵まれた信州は、そんなジビエの宝庫。このブログでは、鹿肉を中心としたジビエのおいしさと魅力をつたえていきます。

信州ジビエ

みなさん、鹿肉って食べたことありますか? 鹿肉をはじめとする野生鳥獣は、フランス語で"ジビエ"と言い、ヨーロッパでは高級・グルメ食材として親しまれています。 自然に恵まれた信州は、そんなジビエの宝庫。このブログでは、鹿肉を中心としたジビエのおいしさと魅力をつたえていきます。

鹿肉三昧

先日、鹿肉を食べた友人の発言が一寸面白かったので紹介

「なんか、ミネラルウォーターみたいな感じも無い?」

えぇ、カルシウムも多いんですよ、と答えると

硬水かよww

と、一言

当日は、森林美味学で盛り上がりました

野生動物の肉は、流通が極端に少ないので知らない人が増えてしまっています。

かつては、ウサギとかキジとか、普通に調理していたんですが・・・・・・・

とはいえ、それぞれに特徴はある物の、とどのつまり「肉」ですから

とりたてて、臭いがどうとか、固さがどうとか、味がどうとか、言う物はありません。

ただ、

パックのビニールフィルムをはがして、後は焼くだけ、になっていない

この平成の時代では、一寸玄人っぽい素材。とも言えるかもしれません。

私は、あまりそうは思いませんが・・・・・・・

さて、

鹿肉ですが

(以前からここでは紹介しておりますが)

成分上、鉄分・カルシウムが多い、脂肪が少なく、蛋白が多い

という特徴があります。

また、

肉からのドリップが多い
(赤い液ですが、血ではないんです、血なら凝固します)

このことから、血抜きが十分ではないと思われる事が多いのですが、
キチンと販売されている(食肉販売業)肉であれば、血抜きが不十分と言う事はありません。

組織が非常に柔らかい

筋膜程度の筋であれば、全く気になりません
アキレス腱の様な気合の入った筋はともかく
トリミングにはそれほど気をつける必要はありません

一方、薄く削ぎ切りするのが非常に難しい

火を通すと、脆くなる (簡単に折れてしまいます。それだけ柔らかいんです)

といった物があります。

また、

シカは

哺乳綱 > 鯨偶蹄目 > ウシ亜目 > シカ科 > シカ属 > ニホンジカ(C.nippon)

と、分類されています。

意外に牛に近いという事が判ります。
(胃も4つあり、反芻胃をもっています)
(ウシに近い味がする、とおっしゃる方もいらっしゃいます)

大きさが、ウシの10分の1、と言う事もあり(場合によれば、20~30分の1)
角も毎年生え換わり(カルシウムが多い理由だそうです)ますし

あまり近いと思えませんが・・・・w

古来、シシとは、シカを指す事が多いのです。

そして、“肉”は、焼いて食べるのが良いです。
(何より楽です・・・・・・・)

シカ肉は、あっさりした味で脂が無く、柔らかいので、軽くあぶって胡麻油と塩でいただくのも、美味しいです。

モチロン、素材に癖が無いので、様々な調味料を合わせていくのも楽しみ、と言えるでしょう。

現在の人の味覚に合わせる為に、一寸々々手を加える必要はあるようですが・・・・・・

基本的には、「ロースト」(ローストビーフのシカ版、ローストディア)をお勧めしています。

楽だし肉を楽しむには最高です。
(なぜかイギリス料理ですし)

温度管理が出来れば「コンフィ」もいいですね。

コンフィ : 脂煮(70度位でゆっくり脂で肉を茹でます)
      時間は30~60分、脂はオリーブオイルやサラダオイルでも大丈夫です。
      本当は保存食品で、脂で煮るのは下拵えです。
      正しくは、脂から出した肉をフライパンで改めて焦げ目をつけいただきます。

もう一月余りで狩猟解禁です。(:長野県 他の都道府県では異なる場合もあります)

是非、ジビエ料理に挑戦してみて下さい。


以前私が作ったシカ肉の燻製の一コマです。


こちらは、肩甲骨から肉を外しています。
(手の主は、現在県庁勤めのY氏です)

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