2010.11.12 [ 狩猟・有害鳥獣捕獲・個体数調整 ]
猟期が始まります。
来る、11月15日(月)から、長野県でも猟期が始まります。
ワナは0時からですが、銃猟は日の出とともになります。
(日の出時間は、若干のズレがありますのでご注意ください)
(ちなみに、日の出時間は歴の上での時間です)
今年度は月曜日が初猟日(猟期の始りの日)ですのであまり入り込みが無いと予想されますが、平日ですので矢先には十分に注意して下さい。
また、猟期中の事故にはくれぐれも注意して下さい。
以下の文章を参考にしていただき、少しでも無事故に貢献できれば幸いです。
————————————————————————————-
「ヒューマンエラー:human error」要するに間違いの事なのですが、ミスとかミステイクの単語が使えません・・・・・
なぜかというと
ヒューマンエラーは、ミステイク(:mistake)・ラプス(:lapse)・スリップ(:slip)に分けられるのですが、ここにミステイクが出てくるからなんです。
さて、このヒューマンエラーは安全管理等の中でよく出てくるのですが、その考え方はどのような場面でも非常に有効です。
前出の三つの区分けですが、
ミステイク:計画する段階でのエラー
(初心者が起こしがちな、そもそもやろうとしている事が間違っている、勘違い、思い込みといったものです)
ラプス:記憶の過程でのエラー
(忘れてしまったり、不正確な記憶であったりといったものです)
スリップ:無意識に発生するエラー
(やろうとした動作は正しいのに、ちゃんとできないというものです)
ミステイクは初心者が起こしがちです。
ですから、まだ初心者の内であれば色々なエラー(間違い)がある事は誰しも理解できますし、本人も自覚があるので、対処としてはしっかり練習・学習する。という一般的な対処になります。
これは、誰しも判りやすい内容です。
ラプスは、しっかりと思いだしてもらう事が肝要になります。復習等初心に帰っていただくのはここです。
さて、
スリップです。
これが実は非常に難しいのです。これは、言ってしまえば、
「玄人が起こすミス」
と言えるかと思います。
これは、馴れた動作は、動作をしようと行動を起こした瞬間に、脳が動作が終了したと認識してしまう事から起きるのだそうです。
特に、動作が途中で中断された時には深刻です。実際には終わっていないのに、次の工程に移ってしまうのですから・・・・・・
開放・脱包が習慣化しているような熟練者の場合ですが、
銃を仕舞おうと開放しようとしたとします。
この開放しようとした瞬間に風が吹いて帽子が落ちたので拾いました。
この時、開放はおろか脱包の動作が完了していないのですが、脳は装填・閉鎖の状態で銃を持っているにも関わらず開放・脱包したと認識してしまいます。
これがスリップです。
馴れて気が緩んでいるのではなく、熟練しているがゆえに発生してしまうのです。
これに対処するのに有効なのが「指さし確認」です。
まさかあの人が・・・・
という事故は結構あります。
全てとは言いませんが、このスリップが原因である可能性は結構あるのではないでしょうか?
御自分でも、ヒヤリとした経験はありませんか?
この話を、かつて有害従事者講習会で行った事があります。
その年は、実技講習で白は一枚も割られませんでした。
全ての動作でいちいち指さし確認をする必要は無いでしょう。
しかし、ポイントとなる重要な箇所では、キチンと確認をお願いいたします。
たまたま、であっても、深刻な事件は起きます。
お互いに気軽に注意しあえる雰囲気作りも大切です。
今後も、無事故でいられるように御注意下さいませ。
————————————————————————————-
なお、内容につきましては、指摘等により訂正する事があります。悪しからずご了承くださいますようお願いいたします。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
営業局
TEL:026-235-7249
FAX:026-235-7496