信州ジビエ みなさん、鹿肉って食べたことありますか? 鹿肉をはじめとする野生鳥獣は、フランス語で"ジビエ"と言い、ヨーロッパでは高級・グルメ食材として親しまれています。 自然に恵まれた信州は、そんなジビエの宝庫。このブログでは、鹿肉を中心としたジビエのおいしさと魅力をつたえていきます。

信州ジビエ

みなさん、鹿肉って食べたことありますか? 鹿肉をはじめとする野生鳥獣は、フランス語で"ジビエ"と言い、ヨーロッパでは高級・グルメ食材として親しまれています。 自然に恵まれた信州は、そんなジビエの宝庫。このブログでは、鹿肉を中心としたジビエのおいしさと魅力をつたえていきます。

大学の授業でシカ肉が!

信州大学教育学部 渡辺隆一先生が担当される自然教育学の講座で
「人と野生動物の共存を探って」
と題する授業がありました。

(渡辺先生)

講師は、長野県クマ対策員をつとめ、農山村の現場で、野生鳥獣対策に取り組む”後藤光章”さん。後藤さんはシカ猟などをされるハンターでもあります。

(後藤氏)

講義では、シカを取り巻く環境の変化(冬の少雪、シカの捕食者であるオオカミの絶滅、狩猟者の減少)によりシカの生息数が爆発的に増えていること、増えたシカにより、農林業や自然環境に大きな被害が出ていること、農林業や自然環境を守るために、シカの個体数を人間が管理(狩猟)しなければならない状況になっていることの説明がありました。

また、これまで、学校では野生動物も含めた自然は守るべきものと子どもたちに教えられてきましたが、これからは、野生動物の習性やつきあい方とともに、個体数を管理するための狩猟が必要なことなんだということを教えていく必要がある。そのことをどうやって教えていけばよいのか、先生の卵である学生の皆さんに考えて欲しいということでした。

後藤さんの地元の小学校は、中山間地にあり、家の近所や通学路にイノシシやクマが出るような常に野生動物と隣り合わせの環境です。
そこで後藤さんは、小学校で野生動物の習性やクマから身を守る方法などの授業をしたり、子どもたちの遠足に付き添って実地で教えたり、身の回りにいるイノシシやシカの肉を食べさせたりという取組みをされているということです。

さて、後藤さんのお話の後、「シカはこんなに大きいんだよ。」ということで、渡辺先生がシカの毛皮を見せてくださいました。
皆さん初めて見るのか、まず驚きの声が・・・。
回覧されたものをおそるおそる触る人が多い中、頭からかぶってみる学生さんもいました(笑)

(ニホンジカの毛皮)

最後に、後藤さんと一緒に活動されている井上さんが作られたシカ肉の串揚げを試食しました。
シカ肉に塩こしょうで下味をつけ、パン粉をつけて揚げたシンプルな料理です。

(串揚げ)

揚げたてに特製ソースをつけて、パクリ!

学生さんたちの感想は「うまい」「普通においしく食べられる」「ヒレカツみたい」など、大変好評でした。

学校の先生になったら、中山間地の学校に赴任される学生さんもいることと思いますが、今日の授業をきっかけに子どもたちに野生動物とのつきあい方を教えられる先生になるよう、これからも学んでいかれることを期待します。

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