信州ジビエ みなさん、鹿肉って食べたことありますか? 鹿肉をはじめとする野生鳥獣は、フランス語で"ジビエ"と言い、ヨーロッパでは高級・グルメ食材として親しまれています。 自然に恵まれた信州は、そんなジビエの宝庫。このブログでは、鹿肉を中心としたジビエのおいしさと魅力をつたえていきます。

信州ジビエ

みなさん、鹿肉って食べたことありますか? 鹿肉をはじめとする野生鳥獣は、フランス語で"ジビエ"と言い、ヨーロッパでは高級・グルメ食材として親しまれています。 自然に恵まれた信州は、そんなジビエの宝庫。このブログでは、鹿肉を中心としたジビエのおいしさと魅力をつたえていきます。

ニホンジカの捕獲

長野県で平成21年度に捕獲されたニホンジカの数は、実に18,700頭余に上ります。

これを地域別(というか地方事務所管轄区別)に見ていくと興味深いのが

捕獲数の上位4地域が

下伊那、佐久、上伊那、諏訪

なんですが、合計が約14,500頭

この数には、狩猟が含まれており、

必ずしもその地域での捕獲数として正確ではありません

実に総捕獲数の1/2(約9,200頭)が、

山梨県と県境を接する地域で捕獲されています。
(勿論、群馬県や埼玉県、静岡県とも接してはいます)
(ちなみに、佐久・諏訪・上伊那地区です)

しかも、長野県内の当該地域では、山梨県側の地域での捕獲数が多く、また被害も多い事が言われています。

山梨県では、農業被害は獣よりも鳥が中心で、獣の被害は森林が中心との事

土地利用の形態や地理的な特徴もあるかとは思いますが

この違いはとても興味深く感じました。

また、約3割(約5,300頭)が

静岡県と県境を接する地域で捕獲されています。
(一部愛知県や岐阜県とも接しています)
(ちなみに、下伊那地区です)

これらの地域で、実に全体の8割近くを捕獲している計算になります。

こうした事から、

市町村界に限らず、県境も越えた捕獲や対策の実施は、とても意味があると思います。

しかし、実施にはかなりの障害があります。

長野県の県境は、大概が山になっています

南アルプスの様な深山幽谷の地での捕獲は現状では非常に厳しいです。

法律上の手続きなんて、障害のうちに入らないくらいです。

(制限は障害ですが・・・・・・)

未だに、一日の捕獲数が制限されているニホンジカです。
(ただし、狩猟時)

他にも

○ 鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律

○ 銃砲刀剣類所持等取締法

によって様々に制限されている事があります。

こうした法律だけでなく、地域での慣習の違いも様々に影響があります。

そもそもが広域で移動する大型獣な訳ですから

行政単位の区画を越えて協力し合わなければならないでしょう。

その上で、様々な制限制約を、少しづつ解決していければ、と、思います。

そして、シカにとっても人間にとっても好ましい関係が維持できるような環境になればいいですね。

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