農水省に提言
信州ジビエという言葉が定着し、県内にも食肉処理施設がたくさんできました。
今長野県に限らず、全国どこの地域でも野生鳥獣の被害は深刻な状況にあります。
地方自治体の悩みのひとつとして、捕獲して処理施設に持ち込まれた獣肉の販路。
捕獲された獣肉の売り先が見つけられず、在庫を増やすことに不安を抱いている施設も多いのです。
都会の大きな飲食マーケットでジビエが流通すれば、山の生態系を正常に戻す一助となるかも知れないという思いで、山里で起きている鳥獣害の被害、農作物への被害状況を聞いてもらい、流通の手助けをお願いするため、農水省を訪問しました。
この小さなきっかけにより、都内で勉強会を開くことができました。
日本農業新聞 2010年10月7日(木曜日) の記事より
ジビエ普及へ 都市と連携を
東京都で意見交換会
農水省は6日、東京都内のレストランで、ジビエ(野生鳥獣)肉料理に取り組むシェフや行政担当者らの意見交換会を開き、普及には大消費地の東京でPRや、生産者やシェフとのネットワーク作りの必要性を確認した。同省が、東京でジビエについて意見交換会を開くのは初めて。約30人が集まった。
長野県茅野市のフランス料理店「エスポワール」オーナー・シェフの藤木徳彦さん(39)は、兵庫県や静岡県で調理法を指導するなど、ジビエの振興に力を注いでいる。『地方でジビエが取れても、都市部にどう伝えていいかわからず、消費が広がらない」と指摘。臭みを抑える処理方法や調理法をマニュアル化し、指導する必要性を訴えた。
参加者は、藤木さんが作ったシカ肉のテリーヌやサラミ、イノシシ肉のベーコンを味わい、「食べやすい」と目を丸くした。藤木さんは「東京で消費が増えれば、増え過ぎた野生鳥獣の整理ができ、生態系も守れる。
特産物ができて地域振興にもなる」と力説した。
農水省職員 長野県内でジビエ視察
都会でのジビエの流通を提言したのをきっかけに、農水省外食産業室の方々が長野県のジビエ事情を視察にいらっしゃいました。
長野日報 2011年1月13日(木) より
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長野ジビエ出張行程
1月12日(水)
上諏訪着(昼食)
長野県諏訪地方事務所林務課訪問
住所:長野県諏訪市上川1-1644-10
諏訪大社 上社本宮
住所:長野県諏訪市中洲宮山1番地(中央本線茅野駅からタクシー10分)
オーベルジュ エスポワール 泊
住所:長野県茅野市北山蓼科中央高原
1月13日(木)
夜明け 狩猟同行(長野市高山村周辺)
高山村サフォーク放牧地見学
長野県庁訪問(林務部野生鳥獣対策課、衛生部、商工労働部)
住所:長野市大字南長野字幅下692-2
長野発(19:07発)
この提言と出張が、東京ジビエカンファランスにつながっていきます。
担当Sです。
実は担当Sも、県庁での視察をお受けいたしました。
かなり精力的に質問をされており、関心の高さを感じました。
カンファランスでの講師の斡旋も受けたのですが、別業務が多忙のため涙を呑みました orz
残念でした・・・・・
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