商工観光課のえみフライです。
長野県では、障害者の雇用促進のため、求人開拓員を地方事務所に配置し、障害者などの就職困難者を対象とした無料職業紹介事業(こちらのブログ「障害者等の就職をお手伝いします」もご覧ください。)を行っています。
また、昨年度からは障害者職域拡大アドバイザーを配置し、企業や地方公共団体を訪問して障害者雇用に関する支援制度や雇用事例の紹介等を行っています。
このような事業の一環として、障害や障害者を正しく理解することにより、障害者の一般就労を促進することを目的として「障害者雇用促進セミナー」「特別支援学校見学会」を開催しました。
今年度は、9月3日(火)(会場:長野アークス)と9月10日(火)(会場:尚和寮、長野商工会議所松代支所)で行いました。
9月3日(火)は、午後6時30分から長野県中小企業家同友会との共催で行われました。
この日のメインは高森町にある株式会社協和精工の堀政則社長からの事例報告でした。現在5名の障害者を雇用しているということで、そのうちの数名の事例を挙げてお話してくださいました。
社長に就任したばかりのころは経営状態が大変厳しかったという堀社長。そんな状況を乗り切ってこられた社長のお話は、参加者にとってとても有意義でした。
「誰にでもいいところ悪いところはある。障害者も同じで、いいところを引き出していくことが大切なので、気を長く持ってそれぞれに合った仕事を考えて与えていく。この部署でだめなら他の部署でやらせてみればいい。仕事のやらせ方、与え方、そして、気付きを持つことが大事。障害者とはいっても一見しただけではわからないが、心はガラス。ここを理解していかなければならない。」
1週間後の9月10日(火)には、午後1時15分から長野市松代町の尚和寮で特別支援学校見学会を、引き続いて場所を長野商工会議所松代支所に移し、障害者雇用促進セミナーを行いました。
今回の見学会は、稲荷山養護学校高等部更級分教室の生徒さんが、いつも作業学習で床や窓の掃除を行っているという尚和寮で、いつもどおりの作業学習の様子を見学させていただきました。
参加者は3つのグループに分かれ、それぞれの作業場所で担当の先生から作業の説明を受けたり、先生や生徒に質問しながら見学をしました。
作業は2年生と3年生の合同チームで黙々と丁寧に行っていて、参加者からは、「いつもこんなに静かに作業をしているのか」など、生徒たちの熱心な作業の様子を見て感心しているようでした。
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