こんにちは!総務管理課のハッチです。
今回は、長野県立美術館で2025年6月28日から始まる「公開制作vol.5 古橋まどか 野のさま」についてご紹介します。
■公開制作とは?
「公開制作」は、アーティストが一定期間美術館に滞在して作品を制作し、その制作過程や完成した作品を一般公開するプログラムです。制作の現場を間近で見ることができる貴重な機会で、アートが生まれる瞬間に立ち会える感動があります。
■今回のアーティスト:古橋(ふるはし)まどかさん
2025年度の公開制作に招かれたのは、自然素材と映像を用いた表現で知られる古橋まどかさん。彼女は、自身の庭や訪れた土地で採集した植物、土、石などの自然物を使い、自然との対話を重視した作品づくりを行っています
古橋さんは、これまでも自身の赴いた先に制作の場を設けて、しばし生活もすることで、自身や、自身が関わりえた人々の営みが時をへて自然に包摂*されていく様に着想を得てきました。今回の公開制作では、信州の自然、季節、暮らしに焦点を当てます。湖水の氷結や雪渓の融解、かつて産出した石油資源など、古橋さんが関心を寄せる対象は多岐にわたります。
(*包摂とは、「あるものを含み入れること」「包含すること」を指します。)
本企画のタイトル「野のさま」は、神様や仏様などを指して用いられる方言 〈ののさま〉から来ています。様々な要素から紡がれる信州の野の様(ののさま) をぜひご覧ください。
![古橋まどか《焚く、枯ぶ、渡る》(部分)2022年 撮影:大塚敬太+稲口俊太 画像提供:Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]](https://blog.nagano-ken.jp/wp/nagachi/wp-content/uploads/2025/06/5dd6df5754efa6a4a53c6615e7f5424c-600x400.jpg)
古橋まどか《焚く、枯ぶ、渡る》(部分)2022年 撮影:大塚敬太+稲口俊太 画像提供:Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]

古橋まどか《五風十雨》2024年

古橋まどか《草枕》(部分)2023年
![古橋まどか《焚く、枯ぶ、渡る》(部分)2022年 画像提供:Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]](https://blog.nagano-ken.jp/wp/nagachi/wp-content/uploads/2025/06/51a3d40670616289184e168d71a51b50-400x600.jpg)
古橋まどか《焚く、枯ぶ、渡る》(部分)2022年 画像提供:Minatomachi Art Table, Nagoya [MAT, Nagoya]
会期:
◇制作 2025年6月28日(土)〜9月2日(火)
◇展示 2025年9月4日(木)〜9月28日(日)
※会期中、アーティストが美術館に滞在していない期間があります。滞在日は長野県立美術館公式サイト にてご確認ください。
会場:長野県立美術館 オープンギャラリー
開館時間:9:00〜17:00
休館日:毎週水曜日
観覧料:無料(長野県立美術館では、誰でも気軽にアートと触れ合えるよう、さまざまな作品を無料ゾーンに展示しています。)
■見どころと楽しみ方
古橋さんの制作は、自然との対話そのもの。土や石、映像といった素材が、彼女の手によってどのように変化し、作品として立ち上がっていくのか。その過程を観察することで、私たち自身の「時間」や「記憶」についても考えさせられるかもしれません。
また、アーティストとの交流イベントやトークも予定されているようです。詳細は美術館の公式サイトをチェックしてみてください。
■最後に
長野県立美術館は、善光寺のすぐ隣に位置し、自然と調和した美しい建築も魅力のひとつ。アートと自然が融合する空間で、古橋まどかさんの世界に触れてみませんか?
長野県立美術館 公式サイト
本件に関する プレスリリース

長野県立美術館
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