2013.11.05 [ 長野地域の【農業】 ]
土塊百年緑永遠(つちくれひゃくねんみどりとわ) 農大100年
農業大学校のタパです。
今年は、大正2年に今の農業大学校の前身である「農事講習部」が発足してからちょうど100年となります。そこで長野県農業大学校創立100周年記念事業実行委員会によりさまざまな事業が行われました。
今回は、その一部を紹介していきます。
記念碑の建立
まず、タイトルの「土塊百年緑永遠」(つちくれひゃくねんみどりとわ)ですが、100周年記念碑の碑文を公募したところ、農大出身者の塩澤義男さんから寄せられた言葉です。歴代の農大生が土を耕し続けてきた100年に思いを寄せるとともに緑(農業)の永遠を願っているすばらしい言葉です。
この記念碑は、農大の正面玄関近くに建立され、10月2日に除幕式が行われました。
(100周年記念式典プログラム表紙より)
農大の歴史がぎっしり詰まった記念誌
農大出身者はじめ大勢の関係者から寄稿や写真を提供いただき、2年半の時間をかけ、500ページを超える立派な記念誌が完成しました。
あわせて今の農大の様子や来年4月から始まる実践経営者コースの紹介などを収めたDVDも作成されました。
記念式典と記念行事
一連の事業の締めとして、10月25日に長野市内で記念式典と記念講演が開催され、学生、農大出身者などおよそ400人が出席しました。
記念式典では、阿部長野県知事から「農業をやるなら長野県の農大へ」ということで、実践経営者コースの開設をはじめとした農大の改革を進めていくとの力強いあいさつをいただきました。
記念講演では、青森大学教授・エッセイスト・ジャーナリストの見城美枝子さん(おおむね50歳以上の方なら、昔民放の朝の番組に出ていた「ケンケン」と言った方がわかるかもしれませんね。)により「農と食の力」と題して講演がありました。
日本の「食」のすばらしさから始まり、その「食」を支えている日本の農業が衰退することへの危惧、そして、将来の農と食を担う若者への期待とエールを、豊富な海外取材の経験をまじえ語っていただきました。
学生たちも、生命のもと、国のもととしての農業の大切さを再認識したようでした。
農大が100周年を迎えられたのも、県民の皆さんのおかげです。これからも引き続き農大の応援をお願いします。
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