「ママ、おいしいパン屋さんに行こうよ」
「てまひま」の常連客で、当時2歳の男児を育てていた主婦(長野市川中島在住)から、男児がこのように話していたことを聞き、純子さんはいたく感動したことがあります。
朝方、睡眠不足で食卓に着こうとしないこの男児は、母親が「今日のパンは『てまひまさん』だよ」と誘うと、途端に目を輝かせて「食べる、食べる」と起きだしてくるといいます。
別の母親の女児は、調子が悪くて食事を食べられない期間が続いたことがありました。
困り果てた母親は、大好きな「てまひま」のミルクフランス(バターと練乳の自家製クリームをフランスパンで挟む)ならば食べてくれるかもしれないと思って買い求めたところ、寝込んでいた女の子が寝床の上でパンをほおばり、1個まるまる食べたと純子さんに報告してくれたこともあります。
お客様から寄せられる温かい声に見守られ、かつ、励まされて、純子さんは店の営業を続け、今年9月に開業4周年目を迎えます。
お客様の支持を集めて少しずつ顧客数を増やしている純子さんですが、「パン作りは、いまだに下手です。」と、笑顔で語ります。
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