2024.10.29 [ 長野市長野地域の【農業】長野地域の【食】長野地域の【暮らし】長野地域振興局 ]
【棚田地域振興】 棚田パートナーシップ協定締結式を開催しました。
農地整備課の3Kです。
10月2日 長野合同庁舎で長野市大岡の八重堀の棚田の保全活動を行っているNPO法人「元気お届け隊」とその活動を支援する株式会社尾澤酒造場が長野地域振興局長の立会のもと協定を締結しました。
県内では11例目の締結で、これまでに上田市の稲倉の棚田や姨捨の棚田などで協定が締結されていました。長野市内では初の締結となります。
『協定で何をするの』
棚田でとれた酒米を使い、日本酒を醸造し、販売することで棚田の魅力を情報発信します。さらに尾澤酒造場は田植えや稲刈りに参加し棚田の保全活動に参加します。
締結式式場です。
右から元気お届け隊の丸山副理事長、長浦理事長、尾澤酒造場の尾澤専務取締役そして、
長野地域振興局坪井局長と松川農地整備課長
会場には長野市民新聞さんも来ていただきました。
八重堀の棚田はこんなところです。北アルプスのパノラマが一望できます。
農薬を使わない栽培に取り組んでいます。
分解する紙を敷き、その上に苗を植え付けて雑草が生えないようにします。
長野市信州新町の酒造会社「尾澤酒造場」です。主要銘柄の「十九」。
杜氏の尾澤さんは酒造りに熱意があり、詳しいお話がきけるので、ぜひお店を訪ねてみてください。
管内には、棚田がまだまだあります。こうした取組が増えて棚田を将来に継承していきたいです。
『棚田パートナーシップ協定』とは?
棚田は、お米などの作物を作るだけではなく、洪水防止機能、水資源かん養機能、土砂崩れ防止機能により国土を守るほか、貴重な動植物を育み、景観や四季の変化などで人々に安らぎを与え、心身をリフレッシュさせる効果のある場所です。しかし、棚田での農作業は、平地の水田に比べて“労力は2倍、収穫は半分”と言われ、昨今の過疎化や高齢化によって作業できる人材が減り、棚田を農家だけで保全していくことは困難となっています。
棚田パートナーシップ協定を締結することにより、企業や学校、都市住民など多様な主体と棚田保全団体を結び、多くの人の手による継続的な棚田の保全活動を支援します。
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