これとは別に日本野鳥の会諏訪支部の林正敏名誉支部長(岡谷市)も
1996年から諏訪湖岸などでテグスの回収を行っています。
回収作業の最中に釣針で指を刺してしまったこともあるそうですが、
2007年までに134回の回収作業を行い、
合計199本のテグスを集めました。
このほか岡谷市では、
ワカサギ用の「鉄おもり」を販売した釣具店もありました。
そういった地道な努力のおかげで
諏訪湖で鉛中毒にかかる水鳥は減ってきており、
望月先生のところに担ぎ込まれた
鉛中毒の水鳥は今シーズンはゼロでした。
(2019年12月15日に諏訪湖に飛来したコハクチョウ /諏訪湖白鳥の会 阿部正則さん提供)
とはいえ湖底にはまだ数多くの
鉛が残っているでしょうから、
鉛中毒の水鳥はなかなか根絶されないでしょう。
はるばる4000キロの旅をして日本に渡ってきた鳥たちが
鉛によって命の危険にさらされるというのは
とても胸が痛みます。
(八ヶ岳を背景に諏訪湖上を舞うコハクチョウ 諏訪湖白鳥の会 阿部正則さん提供)
わたしたちの暮らしの中の何気ない行動が、
予想もしない被害を動物たちに与えるかもしれないということを
肝に銘じなければならないと思っています。
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