千葉県にある「山階鳥類研究所」に問い合わせると、
その足環はのりこだということが分かりました。
(電波を送り続けたのりこ 諏訪湖白鳥の会 阿部正則さん提供)
しかも諏訪湖においてのりこは
くちばしの模様から「ぼけまる」の愛称がつけられ、
5年前から親しまれてきたコハクチョウだったのです。
その後のりこは10年余りにわたって
シベリアで生まれた幼鳥と共に諏訪湖に飛来し続けました。
のりこは日本に飛来する約6万羽の白鳥のうち、
飛行ルートを教えてくれた
最初のコハクチョウだったのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【鉛中毒元年】
しかし諏訪湖がのりこの飛来で沸き立った1990年は、
「鉛中毒元年」でもありました。
「諏訪湖白鳥の会」(白田正夫会長)によると
この年の12月3日、
同会は衰弱していた幼鳥を保護し
松本市アルプス公園に搬送しましたが、
手当の甲斐なく死亡しました。
(2019年に鉛中毒で死亡したコハクチョウ 諏訪湖白鳥の会 阿部正則さん提供)
同会がこの幼鳥を日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)
に送って解剖を依頼したところ、
鉛中毒による死亡の可能性が非常に高いと告げられ
関係者の間に衝撃が走ったのです。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
諏訪地域振興局 総務管理課
TEL:0266-57-2903
FAX:0266-57-2904