そして翌シーズンの1997年(平成9年)11月、
まず「ふじ」が無事に諏訪湖に帰還。
続いて12月31日に「美砂ちゃん」が
幼鳥2羽を連れて諏訪湖にやってきたのです。
(幼鳥を連れてきた美砂ちゃん夫婦 望月明義先生提供)
鉛を摘出すれば片道4000キロの旅をし、
子育てをすることもできるということを、
これらのコハクチョウたちが証明したのです。
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【湖底の鉛おもり】
諏訪湖における鉛中毒の大量発生は
1994年(平成6年)のシーズンだけです。
「その年は渇水で諏訪湖の水位が例年よりも低かったため、
60~70cmほどの首をもつコハクチョウが
例年よりも沖合いで湖底の小石を摂取したのが
原因ではないか」と望月先生は分析しています。
(美砂ちゃんの筋胃から摘出された鉛おもり 望月明義先生提供)
しかしその後も諏訪湖での水鳥の鉛中毒は後を絶たず、
昨年までに12例が報告されています。
1999年(平成11年)にはミコアイサが鉛おもりで
中毒死しました。
2000年(平成12年)には
ホシハジロが鉛散弾による中毒で死にました。
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