2021.12.09 [ まちづくり小布施町長野地域の【暮らし】その他 ]
【小布施町】「第47回 人権フェスティバル」が開催されました
総務管理課です。
12月4日から始まった「人権週間」にあわせて小布施町では『第47回 人権フェスティバル』が大勢の方の参加により開催されました
2021年も12月4日から12月10日までの1週間を「人権週間」と定め、様々なメディアを利用して、 全国各地で集中的に人権啓発活動を行っています。
さて、近年、インターネット、SNSによる人権侵害や、様々なハラスメント、ジェンダーによる不平等や、性的指向などのLGBTQに関する理解不足、差別など、人権に関する課題は多様化、複雑化してきております。 また現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、関係機関が一丸となってワクチン接種に取り組んでいますが、残念ながら県内においても接種をしなかったことにより周囲からいじめを受けたという報告がされるなど、コロナウイルス感染症に起因する誹謗中傷といった新たな課題も発生してきております。
こうしたなか、小布施町では、令和2年度からスタートした第6次総合計画において「人権・同和教育の推進」を重点施策に掲げ、人権政策を進めています。 また、小布施町では、感染症に伴う不当な差別や偏見、いじめを許さない社会の実現に向け、昨年10月に、「新型コロナウイルス感染症に伴う人権侵害を防ぐ宣言」を町議会において決議され、人権を大切にしたまちづくりに取り組んでいます。
今回のフェスティバルは、それぞれの地域、職場、団体、学校、家庭等ですべての町民が同和問題をはじめとする人権問題に正しい認識を持ち、一人ひとりが大切にされる町づくりを日頃から実践していくことを認識し、誓い合う場とするものです。
フェスティバルでは、 人権同和教育啓発ポスター・標語・作文の入選者として、町内の小学生、中学生が表彰され、作文の朗読がありました。
人権同和教育啓発ポスター
北斎ホール ロビーに展示
また、長野市出身で東京パラリンピックの男子マラソンで銅メダルを獲得した堀越信司選手の講演会が行われました。
演題 「障がい当事者・パラアスリートとして考える共生」 堀越 信司(ただし)氏 2020東京パラ五輪マラソン銀メダリスト (NTT西日本陸上競技部)
堀越信司(ただし)氏 2020東京パラ五輪マラソン銀メダリスト 講演会
堀越選手は、「障害は特別なものではなく、障害のあるなしに関わらず、相手を理解しようとする努力が大切です。そのことが共生への第一歩となります」と自身の経験、体験を踏まえたお話をいただきました。
最後に、『集会宣言』が宣言されました。 『宣 言』 20世紀の二度にわたる世界大戦の反省から、昭和23年に「世界人権宣言」が採択されてから今年で73年目の年を迎えました。世界人権宣言は、多くの国での人権規定のモデルとされ、国際人権規約、女性差別撤廃条約、子どもの権利条約などの成立に大きな影響を与えてきました。 しかし、格差社会の拡大と貧困の連鎖、そして不寛容な空気が人々の声を分断しています。いじめや暴力、虐待は後を絶たず、インターネット上でのプライバシーの侵害や様々なハラスメント、不当な差別といった問題も起きており、今日の人権をめぐる状況は必ずしも良くなったとはいえません。 この現実を厳しく受けとめ、一人ひとりの人権を尊重するために町民が力を合わせて、部落差別をはじめとするあらゆる差別解消のために取り組まなければなりません。 そのためには、私たち町民一人ひとりが、「人権問題」に正しい認識を持ち、日々の生活の中で気づいたことを実践し、明るく住みよい小布施町、人権尊重の社会を築くことをここに宣言します。
令和3年12月4日 第47回人権フェスティバル
本県では、すべての人が互いに支えあいながら共に生きる、「人権が尊重される長野県」を目指しています。人権関係の研修会やイベントの開催、各種啓発活動などに取り組んでいるところで、県民の皆様方の引き続きのご理解、ご協力をお願いいたします。
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