釣り客は湖底ギリギリまで糸を垂らして、少しだけ手元を浮かせるようにしてリールを軽く引き上げる作業をひたすら続けます。微細な感覚が釣果にもつながるようです。
一般的な湖は、水深10メートル程度であるのに比べ、野尻湖は水深20~30メートルと深い湖です。
当たりがあると、電動リールを回して魚を手繰り寄せますが、手元に来るまでの数秒間は、「途中で魚が逃げてしまうのではないか」との不安もあり、少し緊張感が漂います。
堀田船長によると「深い湖底から魚を釣り上げる、引き味を楽しめるのが野尻湖の特徴」とのことです。
新潟県から1人で参加した男性客は、家族でもワカサギ釣りに来ると言います。
「もっぱら海釣りをしているが、4年ほど前から野尻湖のワカサギ釣りも始めた。手軽にできることが魅力。」と笑顔で話していただきました。
長野県内在住の男性は、「10年ぶりにワカサギ釣りに参加した。当たりを見ながら釣り上げる楽しさがある。」と、にこやかです。
さて、1時間ほど経過したでしょうか。「パッタリ」と釣果が止まってしまいました。
無言が続いた船内ですが、「こういうときが我慢の時」と声を掛け合って、当たりを待ちます。
しばらくすると、また魚がかかるようになり、船内の活気も戻ってきました。
長時間の釣りの間、初めて出会った釣り客同士が少しずつ会話を交わすようになり、互いの釣果を称え合い、ときには慰め、四方山話をしながら、ゆっくり流れる時間を満喫していました。
堀田船長によると、今年の解禁日は1人当たり200匹程度の釣果が上がったそうで、これからの釣果は読めないものの、例年の解禁日に比べると「やや多い」とのことです。
記者は都合上、昼前に宿の方にボートを出していただき、一足早く帰岸となりましたが、釣り客の皆さんの1日の釣果はいかがだったでしょうか。
宿の皆さん、取材に御協力いただき、ありがとうございました。
船内は防寒対策がしっかりしていて、ストーブを備え付けた船内は、時折、暑くなりすぎて、窓を開けて温度調整をするほどになります。
トイレも当然、備え付けていて、午後3時の帰港まで船内で快適に過ごすことできます。
釣りが好きな皆さん!屋外での釣りが大変な冬期間、室内がポカポカの屋形船に揺られ、のんびりと竿を垂らすワカサギ釣りをしてみてはいかがですか?
屋形船の一覧は以下のアドレスから御覧ください。
http://nojiriko-gyokyo.com/wakasagi_yakata
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