農地整備課のちーです。
旧国道18号付近から野尻湖を見下ろしています。
この辺り一帯に、かつては伝九郎堰用水によってかんがいされた水田が広がっていたとのことです。
雪に埋もれた側溝を掘り起こして、伝九郎堰用水をのぞいてみました。
冬期間も、生活用水として利用されています。
今回、伝九郎堰用水を詳しく教えていただいた、伝九郎堰用水組合の副組合長である池田和雄さんです。
この日は雪が降りやんだため、用水の管理のためこちらに訪れていたそうです。
手にしているのが、冊子『伝九郎用水のおいたち』です。後ろに見えるのは、『伝九郎神社』といい、水の守り神が祀られています。
伝九郎神社の横を用水が通っています。
『伝九郎用水のおいたち』の地図に沿って上流へさかのぼってみました。ここは熊倉神社です。
これが熊倉神社前の伝九郎堰用水です。
ここから、伝九郎堰用水はまっすぐに黒姫山の山麓、水源池である御鹿池へ向かいます。
伝九郎堰用水の南(写真右方向)からもう一本水路が合流してきます。
この水路は一体何なのでしょうか?
ここで、伝九郎堰用水とは離れて、もう一本の水路をたどっていくことにします。
地図や看板を見ると、この水路は、「東北電力伝九郎連絡用水」となっています。
雪が積もっていて水路の様子がわかりませんが、伝九郎堰用水と同じくらい大きな水路です。
この水源はどうなっているのか、さらにさかのぼっていきます!
春の頃のよくわかる写真があったので紹介します。
昨年5月頃の東北電力伝九郎連絡用水の取水場所です。
右側の水門とその上下流は仁之倉用水といいます。この水路は仁之倉周辺の水田を潤すほか、生活用水としても利用されています。
左側の水門から下流(奥方向)が、東北電力伝九郎連絡用水で、仁之倉用水から伝九郎堰用水へ水を提供しています。
同じく昨年5月頃の仁之倉用水の上流の様子です。緑がまた生茂る季節が待ち遠しいですね。
そして、この旅もいよいよ終盤です。
再び、冬の信濃町です。
やっと、たどり着きました。仁之倉用水取水工(水の取入れ口)は、信濃川水系の一級河川鳥居川にあります。
ここから水を取っているのですね。
こうやって、水路をたどっていくと、信濃川水系の鳥居川の水が関川水系へも流れていくことがわかりました。
それでは、前編の初めに質問した回答を発表します!!
長野県にある水系の数は、8つです!
日本海に注ぐ水系は
信濃川水系
姫川水系
関川水系
太平洋に注ぐ水系は
天竜川水系
木曽川水系
富士川水系
矢作川水系
利根川水系
いくつ分かりましたか?
興味が湧いた方はぜひ、調べてみてくださいね。
最後に、鳥居川と黒姫山の見事な絶景が撮影できました。
戸隠山を源とした鳥居川は、飯縄山と黒姫山の間を流れ下ってきました。とっても美味しそうなマシュマロが流れているようでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
(参考)今回紹介した施設等の位置図です。
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