こんにちは。企画振興課のKAMAYAです。
今回は、「田毎の月」再現プロジェクトについて紹介します。
(水色に輝く棚田と田毎の月)
姨捨の棚田をこよなく愛する「信州さらしな田毎の月」プロジェクト実行委員会が、地域発元気づくり支援金を活用し、日本遺産『姨捨の棚田が作る摩訶不思議な月景色「田毎の月」』の再現をしようと活動しています。
「田毎の月」とは、姨捨の長楽寺付近の棚田の水田1枚1枚に鏡台山からの上った月が映って見える景色のことで、江戸時代の版画家歌川広重が作った浮世絵「信濃更科田毎月鏡台山」が有名です。実際には見えない現象ですので、実行委員会では棚田のあぜと一つ一つの田の中心に月を模した「ペットボタル」を設置して再現しようとするものです。
(【信濃更科田毎月鏡台山(しなのさらしなたごとのつききょうだいさん)】すべての棚田に映る月影「田毎の月」を描きました。)
「ペットボタル」とは、太陽光パネル、蓄電池、LED照明を組み合わせた発光器具で、太陽光で発電・充電し、夜になると点灯する仕組みです。自然エネルギーを利用しており環境にやさしい照明です。
(【ペットボタル】ペットボトルの中に太陽光パネル、蓄電池、LED照明が入っています。)
地元の小中学校5校が総合学習などの時間を利用して、日本遺産をはじめ郷土をより深く知る学習や環境教育などを行った後、「ペットボタル」の組み立てを行いました。
11月20日(土)には小中学生が作った「ペットボタル」の設置イベントが開催されました。長野地域振興局の吉沢局長も出席し、開会式のあいさつでは「この取り組みを通じて、地球温暖化対策など環境保全活動に取り組んでいただきたい。県も元気づくり支援金を通じて支援しています。」などの話をされました。
(開会式の様子)
開会式の後、参加者全員で「ペットボタル」の設置作業を行いました。
11月12日(金)に八幡小学校34名、11月15日(月)に更級小学校33名、11月16日(火)に治田小学校48名が約3,000個の「ペットボタル」を事前に設置してくれていたため、この日は残りの約800個を設置しました。
設置後の棚田をよく見ると、あぜには50㎝間隔でペットボタルが一列で設置され、田の中心には月が丸く設置されています。あぜに設置したものは15分ごとに「ピンク→緑→ゴールド→水色」と4色に変化し、月に模したものは30分ごとに「黄色→白色」と色が変化します。
(ペットボタル設置後の棚田)
イベント終了後、夜7時過ぎにあらためて棚田に行ってみました。ちょうど満月に照らされた夜景は、幻想的でとても素敵でした。見事に「田毎の月」が再現されていました。
(ピンクに輝く棚田と田毎の月)
令和4年3月19日までの間『姨捨の棚田が作る摩訶不思議な月景色「田毎の月」』が毎日見られますので、ぜひ姨捨の棚田に足を運んでみてください。
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