2017.11.06 [ 長野地域の【観光】 ]
みんなの笑顔が集まる場所へ。 「和かふぇ よろづや」(いいね!インタビュー④)
カフェを運営する「ちくまミライ合同会社」スタッフのおひとり、増田 朱美さんにお話を聞いてきました。
-本日はよろしくお願いします。そして、オープンおめでとうございます!まずは、この場所に「和かふぇ よろづや」を出店することが決まった経緯について教えていただけますか?
はい。当初から決まっていたのは、もともと「よろずやホテル」という宿泊施設だったこの建物を、様々な世代の方々が集まる交流の場にしたいということでした。「交流の場」のアイデアとしては、シェアオフィスなどの色々な案が挙がっていたのですが、その中のひとつがこの「和かふぇ よろづや」でした。
-人々の交流の場をつくるという構想が最初にあったんですね。このお店を運営している「ちくまミライ合同会社」も、同時期に設立されたのですよね?
そうですね。お店の運営と、併せて「まちづくり会社」を視野に入れた組織として、今年の4月に「ちくまミライ合同会社」を私たちで設立しました。本格的に動き始めたのは、2月か3月だったと思います。メンバーそれぞれが本業の傍ら準備に携わりながら、およそ半年でオープンに至ったので、すごくバタバタしていましたね。
-個人的なお話になりますが、増田さんご自身は、どういう経緯でこのプロジェクトに携わることになったのですか?
私は「野菜ソムリエ」として活動しているのですが、「ちくまミライ合同会社」設立メンバーの中の一人とは以前から面識があり、そのメンバーから「和かふぇ よろづや」の構想を聞きました。同時に、ここでお料理教室をやってみないかという誘いを頂いたのですが、それなら単発のお料理教室をやるよりも、私も運営スタッフとして関わりたい!と思い、合同会社の一員として参画させてもらうことになりました。
-そんな経緯があったのですか。他のメンバーのみなさんも、それぞれに資格やスキルを持った方々なのでしょうか。
はい。英語の講師や、建築士免許を持った地域づくりコーディネーターなど、多彩なスキルの持ち主が集まっています。当店では、日替わりシェフがランチを提供する「よろづや食堂」、手作り雑貨や食器を販売する「よろづや箱市」、あとは講師を招いて各種講座やワークショップを行う「よろづや教室」などをお客様にご用意していますが、ひとつのカフェでこんなに多くのことができるのも、これだけのスタッフが集まったからだと思います。
-ほんとうに多彩なメンバーが集まっているのですね。カフェがオープンして1か月が過ぎましたが、振り返ってみて、どんな1か月間だったでしょうか?
そうですね・・・。とてもありがたいことに、日に日に多くのお客様に来て頂けるようになっていて、今日はランチの完売が過去最速でした。少しずつ、地域の方にも名前を知っていただき、交流の場になってきているように思います。
-おお、すごい。この調子で、色々な人に足を運んでほしいですね。お店の情報発信は、どんな方法で行っているのですか?
ホームページも鋭意制作中ですが、現在はFacebookでPRを行っています。多くの方にアクセスを頂いており、利用されたお客様の中にはコメントを残してくれた方もいらっしゃいました。すべて読ませて頂いていますが、本当にありがたいです。
-それは嬉しいですね。他のお客様にとっても、実際に来店した方の声はすごく信頼度の高い情報になりますよね。Facebookのページを拝見しましたが、お料理の写真が鮮やかで、とても綺麗ですね!
ありがとうございます!お料理の写真は私が、何人かのプロの写真家の方に教えていただいた経験をもとに、まいにち一生懸命撮影しています(笑)。自分でつくった料理ではなく、日替わりシェフのみなさんがつくったお料理なので、きちんと美味しさが伝わるように撮影することを意識しています。
-ここに置かれている「竹の間」と書かれた札は、もしかして「よろずやホテル」の室名札ですか?
そうなんです!竹の間や、鶴の間。空き店舗を片づけていた時に発見し、「和」にこだわった当店のコンセプトにもぴったりだったので、そのまま再利用しています。これが各テーブルに置いてあり、テーブルには番号ではなくお部屋の名前をつけているんです。オープン当初は、どのテーブルが竹の間か迷うなんてこともありましたが(笑)。実は机やたんすも、「よろずやホテル」にあったものを再利用しているんですよ。
-かつてここにあった「よろずやホテル」の一部が、現在もこのカフェのあちこちに残っているのですね。おしゃれだし、すごく素敵だと思います!
大切なものは残しつつ、この地域に新しいパワーで賑わいを呼び込んでいきたいと思っています。私たちも、屋代以外の地域から集まった人間が多いので。外から来た人間だからこそできることも、きっとたくさんあると思うんですよね。
-スタッフのみなさんが、共通して大切にしている考えのようなものがあれば教えてください。
全員が心がけているのは、お客様に笑顔になっていただくことですね。このカフェに来店されたみなさんに、笑顔になってもらえるような時間・空間を提供することをいつも忘れずにいます。
-「和かふぇ よろづや」の、今後の目標は何でしょうか?
老若男女、色々な方に立ち寄ってもらえるカフェになること。そして、私たちとお客様の間に交流が生まれ、さらにはお客様同士でも交流が生まれるような場をつくることです。「よろづやに行けば、知り合いのあの人がいると思ったから、ふら~っと来たよ」なんて声が聞こえてくるようになることが理想ですね。
-多くの商店街で、カフェや喫茶店を初めとした、みんなが集まれる場所が減っていますもんね。
赤ちゃんから高齢者の方まで、世代間交流が活発に行われるためのしかけづくりを、積極的に行っていくつもりです。近くの高校生のみなさんにも、もっと立ち寄ってもらいたいですね。
やっぱり、どんな時でもお客様の笑顔が一番うれしいですから。今後もそれを求めて、スタッフ一同がんばっていきたいと思います。
-最後に、これから創業しようと考えているみなさんに向けて一言アドバイスをお願いします!
はい。創業されるみなさんには、人とのつながりを大切にすることを忘れないでもらいたいですね。オーナーになって、これは自分だけのお店なんだと思ってしまいがちですが、そこに至るまではきっと、多くの人の協力があると思うんです。だからこそ、人とのつながり、ご縁を大切にしてもらいたいと思います。
-「和かふぇ よろづや」も、今後どんどん地域のみなさんとつながっていくのでしょうね。この場所が笑顔で溢れるよう、スタッフのみなさんも元気で頑張ってください。今日はありがとうございました!
インタビューは以上です。
創業には人とのつながりが何よりも大切だと、増田さんはおっしゃいました。
「和かふぇ よろづや」もきっと、人と人とのつながりによってこんなに素敵なカフェになったのでしょう。
そしてそのつながりは、これからもどんどん大きくなっていくはずです。
いつ訪れてもコーヒーや抹茶のいい香り、色とりどりの手作り雑貨が、みなさんを癒してくれます。
ぜひ一度、足を運んでみてください。
《ランチの時間帯(11:30~14:00)は混雑する日が多いそうです。グループでのご来店時は、予めお店へご確認されることをおすすめします。》
「和かふぇ よろづや」
営業時間…10:00~17:00(ランチタイム…11:30~14:00)
定休…日曜日
住所…〒387-0012 長野県千曲市桜堂521-1(屋代西沢書店 横)
TEL…026-214-0039 e-mail…info@wacafe-yorozuya.com
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