2018.01.18 [ 長野地域の【観光】 ]
障がい者への就業支援~新生病院とAさんの事例から~
〈復帰後の支援会議の様子 手前がAさん、右奥がB課長、左奥が岸田求人開拓員〉
「日々少しずつ蓄積していく心身への負荷が今回の欠勤につながっていった」
というAさん。それでも、この1週間の休養で復帰できたことはAさんにとって、大きな進歩だったようです。
そこには、早めに休養を申し出たAさんの判断と、B課長をはじめとする職場の理解やフォロー、さらに、欠勤中もメールのやり取りを通してAさんに寄り添い、励まし、職場とAさんとのコーディネートをしてきた岸田求人開拓員、このようないくつもの的確な対応・サポートがあって、1週間という早い復帰につながったように思います。
改めて、実習を含めて4ヶ月間勤務した感想をAさんにお聞きしました。
「働けていること自体が喜び。4ヶ月前、こうして自分の能力を発揮する機会を与えてもらったことをありがたく思っている。職場の皆さん、岸田求人開拓員等多くの方々から手厚い配慮をいただき、大変感謝している。障がいを理解してもらい、こうして働くことによる自己実現は、自分にとっての1つの理想である。」
次の支援会議は、就労後6ヶ月となる2月に予定しています。その間、すべてが順調に進むわけではないかもしれません。ただ、今回こうしてまたひとつ乗り越えたことで、きっと次の一歩が生まれてくるものだと思っています。お互いを理解し、信頼し合うからこそ、よい職場、仕事につながっていくのでしょうね。
最後に、もう一つ、定着に向けてのポイントは、求人開拓員や各支援機関といった職場と就労者の橋渡し役の存在です。
その橋渡し役の一人、岸田求人開拓員より、就労を考えている皆様と企業の皆様へメッセージです。
「今回の事例から定着支援に関して僕自身学んだことが3つあります。
1つ目は、求職者や雇用者は、就労に向けた生活習慣の改善も含めて自分の体調不良の要因を分析し、予防的措置をとること。
2つ目は、企業様は雇用者の定着に向けて、障がいに対する理解を深め、合理的配慮を提案実施できるよう定期的なヒヤリングの機会をつくること。
3つ目は、求人開拓員は、必要に応じて、企業様と雇用者との懸け橋の役割を担っていただける地域の定着支援機関との連携を提案し、つなげること。
以上は、障がい者雇用を検討している企業様や求職者の方々にお伝えしたい定着に向けての3ポイントです。
障がいを抱え、自分一人での就活を不安に思っているみなさん、まずはお気軽にご相談ください。一緒に夢をかなえましょう!!」
長野県では、障がい者等就職困難者の支援を行っています。様々な機関が連携し、継続して皆様の就業を支えていきますので、お気軽にご相談ください。
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