2016.12.07 [ 林業総合センター ]
岐阜県の森林・林業に触れる~森林・林業セミナー~
それでも、8mの高さまで枝が打たれたまっすぐなスギは、ゆったりした間隔でのびのびと育っているのが一目瞭然。
最終的に木材を収穫する80~90年生のときに、残った木一本一本の収穫量が最大になるように考えて、枝打ちや間伐をていねいに行っているため、途中段階のこの森林でもとても美しい状態が保たれていました。
この日の研修では、中原さんの山林を見ながら、日が陰って寒くなるまで、中原さんの経営哲学や林業に対する熱い想いをお聞きしながら、研修生からも多くの質問が出ていました。
後日提出されたレポートを読むと、研修生は「明確な目標を持って経営すること」や「信念と情熱を持って山と向き合う姿勢」が大切だと感じたなど、印象に残る現地研修になったと思います。
翌日は、直材を建築用に加工するための大型製材工場が平成27年度から稼動したということで、郡上市にある長良川木材事業協同組合の製材工場を視察しました。
工場には、郡上市や周辺の林で育った建築用材として使える木材が毎日のように運ばれてきます。工場の一角にある土場に並んでいる丸太を見ると、大きさが揃っていることがわかります。
これは、岐阜県森林組合連合会が定めた細かい規格に適合した丸太しか納入されてこないからとのことでした。研修生は「規格が厳しい」と感じたようです。それでも、大型の製材工場を安定的に動かすには必要とのことで、「木材を出す側として少しでもよいものを出さなければいけない」と感じた人もおりました。
ここに積み上げられた木材は、皮むき機にかけられて、製材工場へ入っていきます。
工場内では、2台の製材機がフル稼働しており、コンピュータで丸太の状況を読み取って無駄がないように柱材や角材、板材へと一気に加工されていました。
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