2016.12.08 [ 林業総合センター ]
技術を磨く2日間~森林・林業セミナー~
長野県林業総合センター指導部です。
当センターが実施している「森林・林業セミナー」は、森林・林業に関する基礎的な知識や技術を見につけることに加えて、森林整備の「専門技術者」として必要な技能を修得することも目的としています。
森林整備の「専門技術者」は、危険を伴うことが多い山林の作業を、現地の状況をふまえて、安全かつ効率的に行うことが出来る技術を備えた人です。
そこで、11月24日から25日の2日間にわたり、安全かつ効率的な作業技術を磨いてもらう研修を行いました。
研修初日は、予想外の雪にはなりましたが、山林作業は冬でも行っていますので、研修は予定通りに行いました。
安全で効率的な作業を行う上で必要になるのが、チェーンソーなどの基本的な林業機械を安全に操ることができるかどうかです。
まずは、林業現場でもっとも重要な立木の伐採技術を確認します。
研修生全員に自分が使っているチェーンソーを持参してもらい、丸太を切ってもらう中で、安全に作業が行われているか、正確な仕事ができるのかなどを厳しく審査します。
チェーンソーだけでなく、造林地で下刈りに使う刈払い機も事故が多いことから、安全作業を徹底する上でとても重要ですのでこちらも審査します。
審査は、上の写真のように研修を担当する講師のほかに、長野県が実施する森林整備専門技術者試験の審査員2名にも加わってもらい、専門技術者として充分な技能があるかどうかを冷静な目で厳しく審査しました。
普段の仕事でチェーンソーや刈払い機を使う機会があり、安全講習を受講していたとしても、経験を重ねるうちに誤った自己流の作業が身についてしまっていることや、慣れなどで確認動作を省略してしまうことで、事故につながる危険が高まります。今回の研修でも慣れによる危険な作業が散見されましたので、写真のように講師が悪い見本を織り交ぜながら実演し、問題点を研修生に指摘してもらいました。
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