2018.05.30 [ その他【情報発信】信州「森に通う道」樹木巨樹・古木 ]
【信州「森に通う道」シリーズ】祝!林業遺産認定~「進徳の森」の巨木を訪ねて~(伊那市高遠町)
1911年頃、故郷高遠の峰山寺(ほうざんじ)(中村家墓所)の裏山が豪雨で崩壊しました。その復旧のため、弥六氏は墓所周辺の土地を購入し外国産の樹木を農林省林業試験所(当時)から取り寄せて移植しました。この森(0.6ha)が、1960年に御遺族から高遠町に寄贈され、藩校進徳館にちなんで「進徳の森」と名付けられ保存されています。
植栽後100年近くになる現在も、直径1mを超えるヒマラヤスギをはじめ、樹高35mのユリノキなど、7種類34本の外国産の樹木が生育。貴重な観察の場となっています。
ここまでの情報だけでも単なる巨木好きとしては、その森に行きたい衝動に駆られるのですが、役所の中で林政を担当している身としては、中村弥六先生の林業への思い、治山・治水への思い、自治の精神など、自身が初心に帰る意味においても非常に意義深い訪問になるという期待を持って「進徳の森」を訪ねました。
高遠城址公園のすぐ東の山麓、こちらは中村家の墓所でもある峰山寺。背後の山の一部が「進徳の森」です。案内版などが整備されています。
順路に従って坂を上って行きます。
こちらは墓地へ通じる階段です。(順路ではありません)
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