2017.07.10 [ 【情報発信】信州「森に通う道」樹木巨樹・古木 ]
【信州「森に通う道」シリーズ】陣馬形山のブナ(丸尾のブナ)
森林政策課Cです。
巨樹・古木を訪ね歩き、長年の風雪に耐えながら生き抜いてきた木々の声に耳を傾ければ、自らの存在の小ささを改めて認識するとともに、様々なことに対して謙虚な気持ち、やさしい気持ちになり、普段の悩みを一時でも忘れることができます。
こうした不思議な魅力を持つ巨樹・古木。そんな力が、「ご神木」や「鎮守の森」として地域の人々から親しまれる所以なのかもしれません。
また、巨樹・古木は、その地域の気候・風土に適しているからこそ長い年月を生き抜いたものであるため、地域に適した樹木の指標にもなります。
機会を見つけては、伊那谷を中心に巨樹・古木を訪ね、何もせず座り込んでは眺め、心洗われて家に帰る。このシリーズでは、そんな巨木巡りで出会った各地域の樹木について、エピソードを添えて紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは、陣馬形山のブナ(じんばがたやまのぶな)です。
上伊那地域の南部に位置する上伊那郡中川村。陣馬形山は、中川村の東側にそびえる標高1,445mの山で、山頂から見える伊那谷の眺めが素晴らしいことで知られています。山頂からの眺めは「驚異の展望」といわれ、山頂近くまで車道があり、登山コースやキャンプ場なども整備されていることから、年々リピーターが増えています(バイクのツーリングの人が多い感じ)。
5月下旬、あまりに天気が良いので山頂に景色を観に行ったついでに、ブナの巨木にも会いに行きました。
山頂にて、雲一つない爽やかな伊那谷を眺め美味しいコーヒーを楽しんだ後、まずは、山頂の南西側に3分ほど徒歩で下った所にある林内のブナの巨木のもとへ。10年程前は、このブナへ案内する看板があり、踏み跡もしっかりしていたのですが、今は見当たらず、人があまり行かないのか踏み跡もはっきりしません。
でも、変わらぬ元気な立ち姿。お久しぶり。周辺のミズナラ等と比べるとひときわ大きく、存在感があります。
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