信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

信州の森林づくり応援トークショー(前半)

 11月23日にイオン上田店で開催された「みんなで支える森林づくり感謝デー2011」の様子は、これまでにこのブログで御紹介してきました。
 ●ステージイベントの様子 ⇒ こちら 
 ●森林大使任命式の様子  ⇒ こちら
 ●その他イベントの様子  ⇒ こちら

 本日から2回に分けて、そのメインイベントであった「信州の森林づくり応援トークショー」におけるパネリストの皆さまの発言要旨をご報告します。face02


司   会:大岩 堅一 氏(フリーアナウンサー)
パネリスト:阿部 守一  (長野県知事)
      C・Wニコル氏(長野県森林大使)
      城土 裕  氏(林野庁中部森林管理局長)
      香山 由人 氏(企業組合山仕事創造舎代表理事)

【導入】

(大岩氏)
 本日のトークショーは、来店者の皆さま、県民の皆さまに、森林づくりや、森林からの恵みである木材に関心を持っていただき、さらには森林に足を運んでいただいて、身の回りでの木材利用などにも御協力をいただくためのきっかけを作ることがねらい。

【話題1 長野県の森林・林業の現状について】

(阿部知事)
 長野県は森林面積が全国第3位、森林率が第4位の全国有数の森林県。いかに私たちの暮らしが森林の密接に関係しているかが分かる。森林税を頂戴して間伐を推進しているが、同時に観光をはじめとする色々な産業とも森林は密接に関わっている。

(ニコル氏)
 長野県の森林は、私の生まれたウェールズの森林と比べて、はるかに樹種が多く、多様性に富んでいる。昔の人が雑木と言ったクルミ、クリ、オオヤマザクラ、ナラなどは材木だけでなく家具材としても優れており、本当に貴重なもの。

(城土局長)
 中部森林管理局は、長野、富山、岐阜、愛知の約36万7千ヘクタールの国有林を管理している。国有林はいわゆる奥山、脊梁地の水源地に位置するが、近年話題になっている外国資本による森林買収に対しては、水源地は国有林または保安林に指定されており、買い占められるという心配はない。

(香山氏)
 長野県はこれだけ森林に恵まれていながら、林業が成り立っていない。海から離れた信州という山奥に人が住んでいるのは、森があって、その恵みを我々が活用して生活をしてきたから。現在北安曇地域で森林づくりをしているが、これら地域の森林全部を私たちの生活の糧として活かしていきたい。

【話題2 国際森林年について】

(城土局長)
 国際森林年のロゴマークには、森林の様々な役割が表現されている。国際森林年は今回が2回目で、前回1985年はブラジルなどの熱帯雨林の乱伐などが問題視されたが、その後も日本の国土の4倍にあたる森林が消失しており、持続可能な森林管理を目的に今回国際森林年が設定された。「森を歩く」をメインテーマに、国民の皆さんに森林を広く知っていただきたい。

(ニコル氏)
 49年前に最初日本にきたときは、子ども達は雑木林で遊び、色々な人たちが散歩していたが、黒姫にきて33年、子ども達だけで森で遊んでいるところをみたことがない。日本は森の国なのに、そのことが意識されていない。

(阿部知事)
 長野県には森がいっぱいあるが、色々な人たちの話では長野県の子ども達も自然の中で遊ぶ機会が少なくなっているとのことで、結構ショックだった。このような状況にもっと真剣に向き合って改善していかなくてはいけない。

(香山氏)
 八坂のような山の中でも子ども達が山の中で遊ばなくなったが、その理由として、元々人が入って利用していた時代の山は非常に入りやすかったのに対し、今は藪が密生し、木が倒れ、枯れ木がいっぱいあるなど、ちょっと子どもが入るには危険な山になっている。それを何とかまた人が入れるようにすることが必要。

【話題3 長野県森林づくり県民税について】

(阿部知事)
 森林税は平成20年度から、個人は110万人から年額500円を、企業は県民税均等割の5%をいただいており、税収は間伐の促進、市町村独自の取組、木育活動などに活用されている。先に行ったアンケート結果では8割の県民が森林税の継続に賛成であるが、引き続き県民の皆さんに、税の使い道や実績をしっかりとお示ししていく必要がある。

(香山氏)
 昔は税金や補助金に関係なく、生活そのものとして林業が成り立っていった。民有林は一人ひとりの森林が細かく分かれており、山はあるけどどこに土地があるか分からないということも多く、そのような森林の確認や取りまとめにも税が活用されている。お金の面だけでなく、県民の皆さんも森林づくりに関わるという気持ちがこの4年で高まっている気がする。

(城土局長)
 全国では来年の岐阜県で32県が森林環境税を導入している。長野県の森林全体に対し、森林税で間伐が行われた面積がまだまだ小さいが、税を払うことで森林が良くなるという意識を県民の皆さまに持っていただくことの方がよほど重要。

(ニコル氏)
 この税金は本当に必要だと思っている。間伐をすると下草などが元気になって山菜など色々なものが採れる。また、人間が手を入れた森は間伐をしないと、色々な病気や山火事の危険があるので、間伐は絶対に必要である。

【続く】

<本件に関するお問い合わせ先>
林務部森林政策課企画係
TEL:026-235-7261
FAX:026-234-0330
メール:rinsei@pref.nagano.lg.jp

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