2022.06.10 [ 林業総合センター ]
カラマツの種まき
こんにちは。林業総合センター育林部のあめちゃんです。
当センターでは現在、カラマツのコンテナ苗の育苗に関する試験をしていますので、その様子をご紹介します。今回は種の処理から種まきまでのお話です。
使っている種子は昨年の9月にカラマツ採種園で採ったものです。乾燥させて冷蔵庫(0℃)で保管していました。
その種子を水につけてかきまぜ・・
一晩ほど放っておいた後に沈んだ種子だけを使います。
これを水選といいます。
その後、発芽促進のため、「低温湿層処理(ていおんしっそうしょり)」を行います。
沈んだ種子をガーゼ等でくるんで、
もう1~2日ほど流水にさらした後、
湿った土でサンドイッチし、
乾燥しないようにラップして3週間ほど冷蔵保管します。
(あくまで当センターで実施している方法です。)
そしていよいよ播種です。
固化培土の入ったセルトレイや、
育苗箱に種をまいていきます。
セルトレイは手でまく場合は大変ですが、後の移植作業がラクになりますし、根の損傷を軽減できます。播種機があればかなり効率的になります。
育苗箱はまくのは簡単ですが、移植のときに少し気をつかいます。
ハウスの中で乾燥や強光を避けつつ管理すると、2~3週間で次々と発芽してきます。
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