い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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五色の短冊に 【井月さんのこころ126】

井月さんのこころ シリーズ その126

 ここ一週間、茹(ゆだ)るような暑さが続いていますが、今日8日(土)は「立秋」。暦の上では秋に入りますが、まだまだ残暑が厳しい季節です。先週末には、伊那まつりが開催されました。今週の一枚は、「伊那まつり(合庁連)」です。

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 第43回伊那まつりは、1日(土)夕方、春日公園下交差点から伊那北駅前交差点までに102連6,900人が参加して、市民踊りが繰り広げられました。 「伊那まつり合庁連」も100名で参加し、揃いのパープルのTシャツで「伊那節」「勘太郎月夜唄」「ダンシング・オン・ザ・ロード」の息の合った踊りで大いに盛り上がりました。今年のTシャツの色は、昨年の弩派手なショッキングピンクに比べれば、なかなかシックで風格が感じられます。

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   「♪ 笹の葉さーらさら 軒端に揺れる…… ♪」 と七夕飾りが風に靡いています。

 梶の葉に和歌を書いて笹竹に吊るすことで書道の上達を願う風習が転じて、短冊に願いを込めて笹竹に結ぶ七夕飾りに変化してきたという説もあるのだそうですが、七夕の起源については、遡回その22の竹入弘元先生の「七夕の夜は常ならず夜這ひ星 井月」の句の評釈に次のように書かれていました。七夕は秋の季語です。

 2013年8月17日 七夕の頃【井月さんのこころ22】

 「陰暦七月七日夜、棚機つ女が、来臨する神のため機を織る伝承があり、これに中国の乞巧奠が習合して、星祭が行なわれ、女子が機織りの上達を願う。またこの夜彦星と織姫星が年に一度相会うという話から万葉集以来盛んに詩歌に詠まれた。」

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 「乞巧奠(きこうでん)」は、技巧を乞う奠(祭り)という意味で、旧暦七月七日の行事。牽牛・織女の二星を祭って、手芸・芸能の上達を祈願する行事として日本では奈良時代から宮中で行われ、七夕として民間にも普及したものとのことです。「五色の短冊」は、五行「木・火・土・金・水」に因んだ色紙に願い事を書く、中国から伝わった禊(みそぎ)の儀式に由来するのだそうです。

      五行 色  能書き

  •   木    仁 : を積む
  •   火    礼 : を敬う
  •   土    信 : を頼む
  •   金  白  義 : 義を守る
  •   水    智 : を修む    に代えてを使うことが多いようです。

 従って、願いごとも、短冊の色の能書きに沿って書くようにすると良いのだそうです。

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