2014.11.22 [ 食・農・旅 ]
朝寒・夜寒の頃 【井月さんのこころ87】
井月さんのこころ シリーズ その87
「信州ブランドアワード2014」で、中央アルプス駒ケ岳ロープウェィが企業・事業ブランド部門賞に輝きました。
信州ブランドフォーラム開催実行委員会(構成団体:長野県デザイン振興協会、長野県、(一社)長野県経営者協会、長野県中小企業団体中央会、(一社)長野県商工会議所連合会、長野県商工会連合会、信州大学、長野大学)の主催により県下の優れたブランドを選考する「信州ブランドフォーラム」が14日(金)開催され、11年目となる今年の選考結果が発表されました。詳細は、こちら。
ロープウェイへの誘客に留まらず、地元飲食店や駒ヶ根青年海外協力隊との共同企画を実施するなど地元に根付いた「地域性」が特に高く評価されました。2014年、お客さま視点の設備を整えた新しいゴンドラを導入するなど「継続・発展性」も評価されました。
受賞報告にみえられた中央アルプス観光(株)の田村芳成常務さんのお話によれば、千畳敷は10月中旬に初雪が降り、銀世界に変わっているとのことです。
11月の14時以降は1日の中でも上昇気流の流れが落ち着き始める時間帯のため、ガスの晴れる確率がアップし、南アルプス側から富士山を拝観できる可能性もぐーんとアップするのだそうです。3,000m級の南アルプスの峰々を前衛に従えた美しい富士山です。
また、冬至の前後(12月12・13日頃と元旦頃の2回)は、富士山から昇る朝日でダイヤモンド富士が観られるチャンスもあるとのことです。
2013年12月21日 冬至の頃【井月さんのこころ40】
https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/nature/144.html
今年は、特に夏場の天候不順と秋の御嶽山噴火の影響などで、お客さんの入り込みが落ち込んでいるとのことですが、ゴンドラがリニューアルされた通年運航のロープウェィで、お得なサービスもたくさんあるとのことですので、冬の中央アルプス千畳敷を是非訪れてみてください。中央アルプス駒ケ岳ロープウェィHPはこちら。
さて、氷点下に冷え込む朝晩を迎えて、火が恋しい季節になりました。
井月さんはこう詠みます。
朝寒や片がり鍋に置く火ばし 井月
この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
囲炉裏で煮物をする。鍋のつるを自在鉤に掛けて下で火を焚いて煮る。鍋を釣り下げると平らになるはずだが、時に鍋が傾いで中の水がこぼれる。
そこで均衡を保とうと火箸を載せる。燃えない、大きさも手頃。朝寒の季語が利いている。晩秋ともなれば、火が恋しい。煮物の機会が増える。
(朝寒・秋)
もう一句。
蕎麦切りも夜寒の里の馳走かな 井月
この句についても、竹入弘元先生の評釈を引用させていただくと・・・、
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