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「株式会社すまい一」

こだわりの佐久地域産カラマツ材サイクルラック製作
「株式会社すまい一」

こんにちは、商工観光課のサマーです!

佐久地域でこのサイクルラックを見たことがありますか?

佐久地域振興局では、サイクルツーリズムを進めるため、2021年に「佐久っとサイクルプロジェクト」を始動しました!プロジェクトの一環で、佐久地域産のカラマツ材を使用したサイクルラックを作製し、佐久地域内の駅や観光施設などの休憩スポットに設置しています。現在、約20台設置。設置場所は佐久っとサイクルプロジェクトHPをご覧ください。
★佐久っとサイクルプロジェクトHPはこちら

サイクルラックは、自転車のサドルの前側をかけて固定することができます。主にスポーツバイクで使用しているのを見たことがあるのではないでしょうか。この佐久地域のサイクルラックは木の年輪が見えるデザインや丸太をそのまま使った力強い脚が特徴的です。さらに安定感・安全性にも考慮して製作いただきました。今回は製作の工夫を佐久市前山の株式会社すまい一(すまい・いち) 常務取締役・石黒健一さん工場長・中島勇人さんに伺いました。

サイクルラックとともに。右からデザイン担当の石黒さん、製作担当の中島さん。

―サイクルラックはデザインを石黒さんが担当、製作を中島さんが担当され、お二人中心に製作されたと伺いました。デザインの工夫を教えていただけますか?
石黒さん:佐久地域産のカラマツ材を使用するということで、カラマツのあらゆる木目の表情を使って、一つの木で見られる色々な見せ方をしたいと思い、デザインしました。左右の飾り部分は年輪が見えるようにして、自転車の車輪に見立てています。この部分を、すまい一では “バウム”(ドイツ語で木や樹木。バウムクーヘンのバウムも同じ意味。)と呼んでいます。“バウムラック”として、特許出願中です。
詳しくはこちら(すまい一HP)

―脚部分も丸いまま使っていますね。
石黒さん:一般的には四角く製材しますが、どうしても似たものになってしまいます。丸いまま製材することで、脚が1本1本違うものができました。すまい一は経営理念の一つに「世界に一つのすまいをつくる」を掲げています。その人に合ったものを製作するため、オーダーで家具や家を製作しています。今回も世界に一つのものにこだわって製作しました。

―製作担当の中島さんは、デザインを見ていかがでしたか?
中島さん:石黒常務からデザイン画が来た時には、正直無理だと思いました。先ほども話があったようにサイクルラックは四角い資材で作るのが一般的で、丸い資材で安全に自立したものが作れるのか不安でした。実際に完成した後、同業者から「よく(実現)できたね」と言われたほどです。それほど、あまり見られないデザインでした。

―たしかにカラマツを丸ごと使ったデザインが特徴的です。一つのラックにどのくらいの木を使っているのですか?
石黒さん:カラマツの丸太は4mの長さで出回ります。基本は1本の丸太でラック1つを作っています。なので材料は1本の丸太から取れる分ですね。ただ、複数台発注の際は作製費を抑えるため、同じ部品を1本からまとめて取っています。個人の方から1台だけ発注いただいた場合は、丸太1本で作製します。ちなみに2021年に佐久地域振興局で作製したラックは、主に佐久穂町産のカラマツを使用しています。

「佐久地域のカラマツを使用しています」のプレート付き。

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