長野保健福祉事務所のヤマキチです。まずスノーモンスターについて、雪や氷が樹木を覆い、まるで怪物のように見えることから呼ばれています。国内では、八甲田や蔵王などが有名で、気象条件の厳しい場所でしか見れず、根子岳はその南限に近い貴重な場所です。例年一番発達するのは2月上旬ですので、今シーズンのスノーモンスターに会いに、また須坂市峰の原高原は北アルプスへのサンセットポイントとしても有名ですので、根子岳からのサンセットも狙い登ってきました。
スタートは暗くなる帰りを考えて、奥ダボススノーパークを使いました。リフト1本使いスキー場トップへ行き、そこでスキーにシールを貼り登山開始です。まずは根子岳を見ながら平坦なツアーコースを遡っていきます。
(スキー場トップのハイキングマップ)
(根子岳までのびるツアーコース)
急斜面にさしかかると、背後から大きな音を立ててスノーキャット(雪上車)が迫ってきます。このスノーキャットを利用すれば、根子岳直下まで約25分で運んでくれますが、途中の景色をゆっくり楽しんだり写真を撮ったりするため、いつもスキーで登っていきます。
(スノーキャットと根子岳)
(中間地点の避難小屋、フカフカの雪とシュプール)
避難小屋を過ぎると、かなり気温が低くなり、景色も少し変わってきます。運動量はありますので、体は暖かいのですが、北風のため顔の左側だけが冷えてきます。そんな感じで、ひたすら登っていくとスノーモンスターが現れ始めます。
(日が傾き、雪面に伸びた影が美しい。)
(頂上近く、今シーズンのスノーモンスターは今だ未発達。)
(もう少しでツアーコース終点です。)
(逆光で撮ったスノーモンスター)
(密集している場所で)
終点に着きましたが、太陽が地平線に近づいていますので、休まずそのままスノーモンスターの林の中を、根子岳山頂へと向かいます。そして祠のある標高2207mの根子岳山頂へ到着します。頂上を移動しながら色々な写真を撮ります。
(足跡だらけの頂上、背後は四阿山、今シーズンは雪が少ない。)
(四阿山、遠くに浅間山)
(浅間山拡大)
(手前左から湯の丸山、烏帽子岳、遠景は左の八ヶ岳、右の蓼科山)
(群馬県方面、左から横手山、白根山、本白根山)
(高社山)
そしてクライマックスのサンセットを迎えます。
(サンセット間近、ちょっと雲が出てきて心配。)
(四阿山や周囲がピンクに染まりました。)
(ピンクに染まる根子岳山頂。)
(日没)
(槍穂高連峰の南岳付近へサンセット。もう少しでダイアモンド槍ケ岳。)
美しい景色に酔いしれていたいところですが、サンセットと同時に急激に気温が下がり風も強まります。後ろ髪を引かれる思いもありますが、遭難してはいけません。ツアーコース終点まで戻り、そこからスキーで一気に駐車場所まで滑走します。やはりスキーは早く下山できて便利です。暗いのでヘッドライト2個を点灯し、足元と前方を照らします。静かな中、スキーを滑らすシャー、シャーという音のみが響きます。気分はまさに「私をスキーに連れてって」ですが、現実はコースを確認のため止まったり、足が持たなくて止まったりします。
(サンセット後、東の空に見られた美しいビーナスベルト、山で囲まれた長野県では中々見ることができません。)
(ツアーコース終点に戻り、ここから夕焼けを見ながら滑走します。)
(善光寺平の夜景にうっとり、この灯りが心を温かくしてくれます。)
今回は落ちがあります。スキーの滑走を終え、車に戻りさあロックを解除しようとしましたが反応がありません。スマートキーのアンロックボタンを押してもダメです。エーここで遭難?これまでかと思いましたが、スマートキーを体温で温めたり、擦ったりしてやっと開錠できました。スマートキーは便利な反面、低温に弱いという弱点があることを改めて経験しましたので、低温下では、着衣のポケットに入れて行動しようと思いました。ついでにもう一つ、カメラも低温に弱く、電池の持ちが悪くなるのは知っていると思いますが、ズームリングなどの可動部も急激に動きが悪くなり無理に回せば壊れるかと思った位です。こちらはカメラケースにカイロを入れるなどの工夫が必要と思いました。
撮影:平成31年(2019年)2月2日
お問い合わせ先:長野県長野保健福祉事務所 電話026-223-2131
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