2018.01.17 [ 子ども・若者長野地域の【暮らし】その他 ]
学んできました。「子どもが笑顔になれる居場所づくり」
次に、長野県内で既に「子どもの居場所づくり」に取り組んでいる方々のリレートークで県内の事例を知ることができました。
・千曲市こども未来課職員 宮島 裕明 様
千曲市では、ひとり親家庭支援事業の一環として、市内の3か所で学習支援と食事提供の取り組みを行っている。
行政主導ということで、対象者を児童扶養手当の受給者に絞って、行政から約500世帯にお知らせしたが、参加は20世帯程度に留まっている。
参加者を増やすことが今後の課題とのことでした。
・東御市青少年サポートチーム 牛山 廣司 様(東御市教育委員会教育長)
義務教育終了後の青少年を対象とした学習支援、就労支援を行っている。
要支援者とボランティアはマンツーマンで継続的な支援を行っている。現在学習支援9名、就労訓練3名、情報追跡9名をサポートしている。運営費は年間20~30万円くらいで、寄付と助成金で長野県みらい基金(www.mirai-kikin.or.jp/)からも支援いただいている。
活動を始めて5年目になり成果が見え始めているとのことでした。
・須坂市プラザ食堂 東海林 文子 様
子どもの貧困問題は、都会の話と思っていた。しかしある日テレビで、長野市の無料学習支援「きずな塾」の取り組みを目にしたことで、都会だけの話ではないことに気づかされ衝撃を受けた。
そこで、自分の地域でのある出来事が思い出された。地区のイベントでのふるまい汁に、何度も何度も並んで食べに来る子どもがいたことなど気にかかる出来事があり、こども食堂をやりたいと考えた。
参加していた地域のボランティア団体に提案し、既にこども食堂を始めていた団体に話を聞き、セミナーで東京豊島区でこども食堂をされている栗林さん(toshimawakuwaku.com/)の講演を聴き、そのお話しに背中を押され、こども食堂を始めた。
現在、毎月第1土曜日の昼に開催している。参加者は30名から80名で、毎回チラシを小学校で全戸配布してもらっている。メニューはボランティアの負担が少ないことと、衛生管理を意識して毎回カレーに決めていて、寄付いただいた物があれば季節の果物などが追加される。
食材費は、こども食堂ネットワーク(hotline-shinshu.jimdo.com/)があり、会合などに積極的に参加していたことで、長野県みらい基金を通して、昨年の6月から今年の3月分までJAながのから支援をいただいている。長野地域のプラットフォームのキックオフ会議でJAながのの方がいらしたので、4月以降の支援についてもお願いした。
こども食堂をきっかけに、まいさぽ(www.pref.nagano.lg.jp/chiiki-fukushi/kenko/fukushi/konkyu/documents/maisapo.pdf)から数学のテストが7点という中学生の学習支援の相談があり、地区の教員OBに声をかけ、週に2回の学習支援が始まった。そんな中、須坂市の学校支援課から学習支援活動を支援したいとの申し出をいただき、人件費と交通費を支援してくださることになったので、信州大学の学生にアルバイトに来てもらうことができている。(現在の参加者は、中学3年5名、小学6年2名で、いずれも家庭の事情で塾に通うことが難しい子どもたち)
私たちは、地域が地域の子どもを育てるという想いで活動をしています。とのことでした。
最後にワークショップを行い、参加者がそれぞれふせんに、悩んでいること、不安なこと、聞いてみたいこと、などを記載し、リレートークの登壇者からアドバイスを受けました。
黄色のふせんが既に活動を行っている方、ピンクのふせんが、これから始めたいと思っている方です。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
長野地域振興局 総務管理課
TEL:026-234-9500
FAX:026-234-9504