信濃町役場…予告どおり猟友会に入会、見習いわな師“Massan”です。
信濃町の黒姫山国有林を管轄する国の機関「北信森林管理署」からの依頼を受けて始まった「ニホンジカ捕獲検証業務」というものがありまして、信濃町猟友会が受託して、今年で3年目となります。ニホンジカの生息数の増加に伴い、樹木等の食害も増加しており、個体数の調整が必要となってきています。
この業務は、ニホンジカ捕獲のために、くくりわなと言われる捕獲用の器具を設置して、捕獲できるかどうか、その有効性を検証するというものです。「くくりわな」にも色々な種類がありまして、今回検証するのは「ベアウォーク」と言われるもの・・・ツキノワグマが誤ってわなにかからないように設計された新型のわなです。
(くくりわな)
この「くくりわな」は「設置した場合は、こまめに見回りをしなければならない。」と規定されていて、毎日巡回することが一般的ですね。猟友会員が当番制で、毎日国有林内を巡回します。また、こうして山林内に人が立ち入ることは、実は野生動物に人間の存在を示すことにつながり、野生動物が人里に接近しないような警戒を抱かせることにもなるのだとか・・・。
人口減少、生活スタイルの変化、山仕事に従事される方が少なくなった昨今・・・野生動物の人間に対する警戒心は薄れ、人里に出没し、農作物に被害を与える・・・鳥獣による農業被害は、信濃町に限らず全国的にも非常に深刻な問題となっています。
さて、先日は早朝から多くの会員が参加して、国有林内にくくりわな30基設置する作業を行いました。設置場所の選定には、会長をはじめベテラン会員さんの目利きが重要となります。ここは長年培った経験に基づく職人技に頼るしかないと言うか・・・。国から委託を受けたこの事業が、実のあるものになるようにと、皆さん本当に真剣に業務に取り組んでいました。
(穴を掘る)
(わなを埋める)
(丁寧に設置)
(ここにわなが埋まっています)
私事です・・・
以前取得した狩猟免許(わな)を更新して、今年信濃町猟友会に入会させていただきました。
仕事で有害鳥獣駆除業務を担当していた頃、信濃町猟友会の皆さんには、たいへんお世話になりました。地域の安心・安全、地域の皆さんが平穏無事に暮らすことができるように、本当に大変な業務を、日々ボランティアとして行うこと、そして時には命がけの場面もあるわけで・・・いつも頭の下がる思いでおりました。
銃を扱うことへの責任感の強さ、並外れた行動力、強靱な足腰、自然と共存する術を熟知、もちろん動物を敬う気持ちは強く・・・様々な面で尊敬できる大先輩方とは、これからもご一緒させて欲しいと言うか(^^)そして、微力ですが猟友会の皆さんや地域の皆さんのお役に立てたら幸いです。
■昨年度の記事(有害鳥獣対策・・・有効的な電気柵の設置方法、農地周辺の環境整備など)
https://blog.nagano-ken.jp/nagachi/other/32167.html
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