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【このひと】クラフトビールで地域に活力=NAGANO BREWERYの荒井さん=

\商工観光課(たいぞう)より、長野地域で奮闘する方をご紹介します/

昨年春、長野市の善光寺西側の往生地(おうじょうじ)にクラフトビール醸造所「NAGANO BREWERY(ナガノブルワリー)」がオープンしました。
6次産業商品開発やスマート農業に取り組む株式会社ラポーザが運営し、これまでに十数種類のビールを製造・販売。荒井克人代表(46)は同地の出身で、120年続くリンゴ農家の5代目です。

栽培地によって味や香りに独自の個性が生まれる「テロワール」の考え方を大切に、「畑の情景が浮かぶようなビールを造り、ここで文化を根付かせたい」と話します。ビール造りや地域活性化への思いを伺いました。

 

童謡「夕焼け小焼け」のモデルの地とされている往生地。南東向きの斜面で日当たりに恵まれ、土壌の水はけも良いためリンゴ作りに適していますが、最近は高齢化や後継者不足で廃業していく農家が多い状況です。
荒井さんは「ここは1~2ヘクタール程度の狭い畑が点々としており、畑の移動も大変で、生産量が上がりにくい。農家としては食べていけなくはないが、新しく農機を買ったりする投資は難しい」と現状分析したうえで、「うちがハブとして一役担って、地域を元気にしたい」と言葉に力を込めます。

NAGANO BREWERYは約260平方メートルの木造平屋に4つのタンクを備え、年間3万6千リットルを醸造可能。仕込みから樽詰め・瓶詰めまで、全ての工程を醸造所内で行っています。

代表の荒井さん(醸造所内で)

原料のホップのほか、ビールに香りや味を付ける副原料として使う果物も自前で栽培。リンゴ、ワイン用ブドウ(ともに数種類)、ヘーゼルナッツ、カキなど多種類の作物を減農薬・有機栽培で育てています。昨年秋には大麦の種もまき、今年の夏に収穫される予定です。

農園で育てているホップ

リンゴ畑

ブドウ畑

「シナノリップのように、8月にとれるリンゴもある。その時々にとれる旬の材料を使い、足りないものは地元農家さんから購入して、どうしたら良いものを作れるか考えてやっている」と荒井さん。

ビール造りの過程で出た麦芽のかすや、リンゴ、ブドウ等の作物の枝葉は畑の肥料として使い、畑でできたものをできる限り畑に戻す循環型農業を行っています。減農薬・有機栽培については「農薬を極力減らし、生き物と共生できるような環境で農業をしたい。ここにはフクロウも飛んできます」。

販売している瓶ビールのラベルには往生地のイメージ(山と夕焼け、往生寺、ホップ)

会社として自然環境調査も行っており、今年2月、長野市大岡地区で「地元の人にもっと地元のことを知ってもらいたい」という思いから自然観察ツアーを開催。参加した20人に、雪の積もった山中を歩きながら生態系などについてレクチャーを行いました。
標高1000メートルで自生するクロモジ(柑橘系の良い香り)を採取し、大岡産無農薬コシヒカリとともにビールを仕込みました。「合間合間で、他の地域を盛り上げる事業にも一役買えたらいいなと思っている」と語ります。

醸造所の隣には、いれたてのビールが飲めるスペースがあり、カウンターでビールを楽しめます(土日・祝日のみ営業)。客層は年配の方が多く、長野市周辺の方と、県外からの方と半々とのこと。「善光寺から近いので、坂があるけれど皆さん上ってきてくれます」と笑顔で話します。

カウンターにビールの原料を置いています

おつまみメニューとしてソーセージやフライドポテトも揃えています。ソーセージは近隣のイタリア料理店から仕入れているとのこと。同店では、荒井さんの畑でとれたリンゴを使ったソースを作ったり、お客さんを招いて料理とビールの相性を確かめるイベントを開いたりと、地域ならではのタイアップをしています。

荒井さんの農園は、醸造所から600メートルほど坂道を上ったところにあります。昨秋、醸造所と農園で「NAGANOテロワールトリップ・マルシェ」と題したイベントを開催。約70人が、市内の他の醸造所のものを含むクラフトビールや、近郊の農家の果物や野菜、それらを使ったジェラートなどを楽しみました。
今後について、「ブルワリーのお客さんに畑まで足を運んでもらえるようなイベントをいろんな方々と企画するとか、観光事業にも力を入れていきたい。地域の飲食店などを巻き込みながら、この場所のファンをつくっていきたい」と話します。

今、荒井さんの一押しのビールがワイン用ブドウ(メルロー)を使ったIPA「紫醸(しじょう)」。ホップの苦味の中に、メルローのフルーティーさが感じられます。
ふじリンゴを使った「紅醸(こうじょう)」とともに、全て往生地産の原材料を使ったビールを「継醸(けいじょう)シリーズ」としてブランド化したといい、「ビール造りの本質を変えずに、往生地のものを『継』いでいきたい」と思いを語りました。

NAGANO BREWERYの詳細はInstagramから

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