みなさまごきげんよう。林務課のwです。
昨年度は計4回行われた、長野森林組合現地研修会(若手職員のための実践的現地研修会)。
令和4年度の第1回は高山村の皆伐(全面的な伐採)した現場が会場です🌲🌲🌲
所有者は関西圏にお住まいです。ここで生産された木材を一部使用され、お子さんの住宅を建てられたそうですまた、5月には、ご家族のみなさんで植樹をしに来られるとのこと🌲
こうやって、手入れされた人工林が代々受け継がれていくなんて、理想的ですねー
さて、現在、長野県の人工森林(スギ、カラマツ等)のほとんどが樹齢60~70年であり、利用適齢期を迎えています🌲🌲🌲
これらを全面的に伐採(皆伐・主伐)して、木材として利用することを進めると同時に、その場所にまたスギやカラマツの苗を植えて(植栽)、新たな人工林にしていくこと(再造林)が、とても重要なのです
今回は、長野森林組合の若手のみなさんを中心に、皆伐した現場で「スギ苗の植栽」の研修が行われました
林務課長が、木を植えるときに重要なことを説明しました。
その際、適地適木ということが強調されました。この環境(地表の乾湿、日光の当足り方等)に適した樹種を選定することが大事なんですね!!
「尾根マツ、谷スギ、中ヒノキ(カラマツ)」という覚え方があるそうです。尾根は明るく・乾燥、谷は暗く・湿っぽい、ということですね。
説明を聞いているみなさん、真剣な表情です
さて、実際に植樹作業に入ります
今回は、「裸(はだか)苗」を植えます。根っこがむき出しになっている苗です
(その他に「コンテナ苗」という大変植えやすいタイプもあります)
まず、植樹用の特別なクワ(唐グワ)を使って、苗を植える穴を掘ります。
やってみてわかりましたが、これがしかし、超大変
野菜を作る畑と違って、山には木の根や石などがたくさん埋もれているので、なかなかうまく掘れないんですね
また、スギ苗がしっかり根付くように、埋め戻した後、周りをしっかり踏み固めることが大事なんですね
また、この後に行われる下刈りのときに、誤って刈られてしまわないように、等間隔で植えることが重要です
3つのグループに分かれて、0.5haに1,500本の苗を植えます(3,000本/ha)。
筆者は、すぐに人数で割り算していました
ぬかるんでいる場所も多く、けして平らでは無い現場で苗を植えるのは、かなりの重労働です
同じグループのSさん。筆者の2倍のスピードで植えていきます
若手はパワーが違う!さすがです
休憩時間を利用して、林務課長が植え方の実演を行いました
課長「苗木を植えるときの基本は、丁寧植え。丁寧のうえにさらに丁寧に植えることが大切。」
きれいに等間隔で植えられています
何十年も大事に育てられ木材として利用された切り株と、新しく植えられたスギ苗(⬅印)
こうやって、世代交代しながら森林が守られていくんですね
恒例の記念写真🌲🌲
みなさんいい顔してますね~🌲🌲
と言いつつ、実は、午前中だけではすべて植えることはできませんでした・・・。我々(林務課)はここで終了。
しかし、森林組合のみなさんは午後も作業を継続し、すべての苗を植えきったそうです。
本当にお疲れさまでした!!
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