こんにちは!農地整備課のミヤザワです。
今日は飯綱町にある「霊仙寺湖」についてご紹介します。
「霊仙寺湖」は飯綱高原に位置し、ボート遊びや釣りを楽しむ人が多く集まり、また周辺にはゴルフ場やテニスコート等があり、レジャーの場として広く知られています。
この「霊仙寺湖」ですが、実は農業用水の水質改善を目的として作られた農業用ため池で、飯綱町西部の約65haの水田を潤しています。
霊仙寺湖の水源は飯縄山のふもとから流れる「ソブ川」という川ですが、ソブ川の水には多くの鉄分が含まれており、この鉄分が水田に入ると沈殿して固まり、スコップでも割れないほどの固い鉱盤を形成するため、稲が地中深くに根を伸ばせず生育障害が生じていました。
そこで昭和25年頃から地元有志による研究の結果、用水に混じる鉄分はため池に貯留、沈殿させることでほとんど除去できることが分かってきたことから、県営鉱毒対策事業を導入し、ソブ川の水を一旦貯留して、鉄分を沈殿させ、上澄みの水だけを農業用水として利用する「高岡鉱毒ため池(霊仙寺湖)」が昭和47年に完成しました。
また作付けの障害となっていた鉱盤も昭和52年度に始まった県営ほ場整備事業により破砕され、現在では生産性の高い農地として生まれ変わり、県内有数の特A米コシヒカリの産地となりました。
多くのレジャー客が集まる霊仙寺湖ですが、地域の農業にとって大切な施設なのです。
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