お客様と一緒に鉄道ジオラマを充実させたいー。
長野市の茶臼山動物園のモノレール駅・茶臼山中央駅(動物園北口駐車場)2階の空きスペースに、このほど、鉄道玩具のジオラマが登場し、モノレールを利用した子供たちが身を乗り出すようにして作品を眺める光景が広がります。
現在、アニメ番組に登場する機関車をはじめ、北陸新幹線の「E7系かがやき」、新幹線電気・軌道総合検測車の「East i(イーストアイ)」、豪華寝台列車の「TRAIN SUITE 四季島」の最大4車両が運航しており、家族連れが多数訪れる土日には4車両がフル稼働しています。
ジオラマは幅8メートル、奥行き3メートル程度の長方形に展示されていて、壁に向かって右側は長野市の市街地を、左側は茶臼山動物園及び植物園をイメージして作られています。
【高架を疾走するEast i(イーストアイ)】
一般家庭では、自宅に鉄道ジオラマを大々的に展開するスペースを確保することは難しく、鉄道好きな子供たちにとって鉄道ジオラマは「垂涎(ぜん)の的」です。
ある幼稚園児は、ジオラマを見た瞬間に歓喜の表情を浮かべ、20、30分程度、じっと見つめたままその場から離れませんでした。見かねた親御さんが「ねえ、そろそろ行こうよ。」と促しても、「まだ見ている。行かない。」と頑なに「居座る」微笑ましい様子もうかがえます。
動物園関係者らが施設の利用促進、雨天対策等の課題を解決するとともに、動物園と恐竜園をつなぐ象徴としてのモノレール駅に相応しい企画について、膝を突き合わせて数箇月間かけて検討し、鉄道ジオラマ構想が生まれました。
鉄道車両及びレールなどは購入した既製品のほか、職員が寄贈した玩具を使っていますが、発泡スチロールを土台にした山やメッセージが入った動物園のゲートなどは、職員4人が手塩にかけて作りました。
製作開始から完成まで約2か月を要した鉄道ジオラマは、今年8月1日から運航を開始していますが、未だ完成していません。
中心になって作製した金井勇さんは「小さいお子さんに喜んでもらえるように考えて、初めてジオラマ作りに取り組んだ。予算の制約もあり、限られたパーツで作製したので、完成したという思いはない。当園は鉄道玩具等の寄付を募っているので、家庭で不要になった玩具を御提供いただいて、お客様と一緒にさらに充実させていきたい。」と話しています。
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