こんにちは、商工観光課のたいぞうです。
長野県では、伝統的工芸品産業の振興を行っています。
普段の生活の中では、伝統的工芸品に触れる機会が少ないという方が多いのではないでしょうか。
今回は、ぜひ訪れていただきたい善光寺門前にある伝統工芸品店、武井工芸店をご紹介します。
1893年(明治26年)創業。お店はアルピコ交通バス停「善光寺大門」の目の前です。
店内には長野県内外の伝統工芸品が所狭しと並んでいます。
信州の美しい自然や郷土芸能をモチーフにした木彫り工芸品「農民美術」の作品を数多く取り扱っています。
農民美術は、大正時代に洋画家の山本鼎(やまもと・かなえ、1882-1946)が、現在の上田市周辺で、農家が閑散期も収入を得られるよう、副業として手工芸品の制作を指導したのが始まりとされています。素朴で温かみのある作品が特長です。
お客さんに人気なのは、県産シラカバを彫ったカラフルな「鳩のボンボン入れ」や、県産シナノキで作った「牛に引かれて」。「牛に引かれて」は善光寺土産にぴったりですね!(シナノキは長野市の「市の木」に指定されています🌳)
メガネケースや手鏡など、普段使いできる商品もあります。
外国人の方には、絵画作品も好評だそうです。「とうもろこし」は、大変迫力がありました。
長野地域を代表する伝統的工芸品、松代焼や戸隠竹細工も置かれています。
松代焼はコーヒーカップやお皿など、品揃えが豊富です
上田市周辺で作られる絹織物で「日本三大紬」と称される上田紬や、真田家にゆかりがあるとされ、伸びにくく丈夫な真田紐の小物も
お店の2階は、不定期で商品が入れ替えられ、ときに作家さんとの交流もあるスペース「信濃文化倶楽部」。
桃の節句の時期には雛人形、夏頃にはTシャツやインドシルクの洋服・・・などなど、県内外で活躍する工芸作家さんの作品を展示するギャラリーとなっています。
私が訪れた日は、安曇野市の作家さんの木製作品のほか、佐賀県の伊万里焼や有田焼も置かれていました。武井哲夫社長ご自身が全国に買い付けに回られるそうです。
店内には小物や洋服、絵画など様々な作品が並んでおり、見ていてとても楽しく、癒されるお店でした
武井社長は「お店のテーマは『心のこもった信州からの贈り物』。信州のものを楽しんで、気に入った作品を見つけてほしい」と話していました。
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