信州森林づくり応援ネットワーク

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松枯れの解析が、電気情報通信学会で表彰されました

林業総合センター育林部です。

育林部では、松本地域で被害の拡大が深刻になっているマツ材線虫病の防除に向けた取組も研究の一分野として進めています。

今回、その研究を進めていた柳澤賢一研究員のところに、一枚の表彰状が届きました。

中を開いてみると、このほど電気情報通信学会の「安全・安心な生活とICT研究専門委員会」から、2021年度の「安全・安心ベストプラクティス賞」の表彰状。

昨年度、長野経済研究所の村田和憲主任研究員らとともに、共同で調査研究を行った成果を報告した「ドローン空撮データを活用した松くい虫被害木検出システムの開発」という論文が、安全・安心な社会の実現を目指し、災害現場や社会インフラの保守・管理・運用での実証や事例に関する論文として最も優れていたとのことです。

いったい、何をしていたの?と思ったので、当所の構内で、模擬実験をしてもらいました。

まずは、空中撮影するために、ドローンを飛ばします。

ドローンで、調査対象としている松林の写真を連続して撮影します。

撮影が終了したところで映像を持ち帰り、パソコンに取り込みます。

取り込んだ連続撮影されたドローンの画像をパソコン上でつなぎ合わせます。

きちんとつなぎ合わせることから、撮影された写真を解析します。

とはいえ、解析するのは、とても時間がかかります。

そこで、解析結果については、パソコンに保存されていた画像から見せて頂きました。

上の写真が解析結果です。

画面の中に3色の丸が付いていますが、これが被害木。

枯れたばかりの木(赤)、枯れ始めている木(黄色)、かなり前に枯れてしまった木(白色)を示しています。

これで、解析が終わり?と思ったら、まだ先がありました。

写真で松枯れ被害木と判断されたマツは、本当に同じ状況なのか?

柳澤研究員は、改めて、現地に出かけて確認し、現地での調査結果が異なっていれば、その情報を書き加えます。

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