2022.05.10 [ 林業総合センター ]
松枯れの解析が、電気情報通信学会で表彰されました
写真判定と現地の状況が正しかったことを確認して、共同研究者にデータを送り、そこからAIの仕事になります。
今回の研究は、「ドローンで松林を撮影すれば、被害木を自動的に検出できるシステムを開発する。」ということだったのです。
現在は、AI解析に必要なデータが十分ではないので、完成したわけではありません。
それでも、実用化の道が見えたことで、表彰して頂きました。
とはいえ、マツの被害木を探すことがなぜ重要なのでしょうか?
マツ材線虫病の被害拡大を抑えるには、被害拡大を引き起こすマツノマダラカミキリの幼虫が多い枯れ始めた木や枯れたばかりの木を集中的に伐採することが重要とされています。
このためには、「いつ」「どこで」「どのような状況で」被害を受けているのかを知ることが重要なのですが、道も無い山奥では、被害木を見つけることだけでも大変なことです。
被害拡大につながるマツの位置を正確に把握できれば、今までよりも効率的に被害木の処理が出来るようになり、被害拡大が抑えられることを期待しています。
なかなか終わりの見えないマツ材線虫病との闘いですが、少しでも良い方向に向かうことが出来ればと考えています。
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