2016.03.05 [ 歴史・祭・暮らし ]
東風に回る風車に 【井月さんのこころ156】
井月さんのこころ シリーズ その156
三月に入りました。暦は、今日5日(土)が啓蟄。
平成26年11月に設立した「上伊那木質バイオマス利用推進協議会」を2日(水)、伊那市高遠支所で開催させていただきました。
長野県の地方創生総合戦略においても、豊富な森林資源を活用し、地域で消費するものを地域で生産する「地消地産」によって地域活力の維持・向上を目指すこととしており、木質バイオマス利用はエネルギーを「地消地産」して化石燃料に依存する経済社会から地域資源循環型の社会に転換していく重要な取組みであります。
「上伊那木質バイオマス利用推進協議会」設立の経過はこちら。
2014年11月15日 晩秋の風と残菊に 【井月さんのこころ86】
2014年12月8日 「上伊那木質バイオマス利用推進協議会」設立!
会議に先立って、伊那市高遠町にある高遠さくらの湯に導入されたペレットボイラーを視察させていただきました。暖房のほか給湯の熱源としても通年で使われるペレットボイラーであり、大型のものです。
いまや三峰川沿いの一帯は、再生可能エネルギーの一大集積地になろうとしています。
三峰川総合開発事業で昭和33年から水力発電を行っている長野県企業局の美和発電所(12,200kw)と春近発電所(23,600kw)に加え、高遠ダムの余水を使った小水力発電所高遠さくら発電所が今年10月の発電開始を目指し工事が進められています。こちら。
上伊那地域の豊富な農業用水の落差を活用した再生可能エネルギーの普及にも取り組もうと、平成24年度の地方事務所長施策提案を基に「上伊那地域農業生産基盤再生可能エネルギー活用研究会」を立ち上げ、小水力発電の導入を検討している土地改良区の役職員、行政関係者などが先進地を視察するなどして検討を進めてまいりました。 2013年8月8日 涼しさ探し求めるように【井月さんのこころ20】
その結果、美和土地改良区で団体営土地改良事業による12kw規模の小水力発電が完成し昨年から発電を開始し、春富土地改良区の桜井分水でも県営土地改良事業による199kw規模の小水力発電に着工し、来春の発電開始に向けて工事が進んでいます。こちら。
農業用水路を活用した県営小水力発電所建設に着工
県営かんがい排水事業春富6号地区において、管内で初めてとなる農業用水を利用した県営小水力発電所建設工事の安全祈願祭及び起工式が9月16日に行われ、平成29年春からの発電開始に向けて動き出しました。
新たに着工した県営かんがい排水事業による小水力発電所の現地は、昨年1月の移動知事室の際に知事にも視察いただきました。
木質バイオマスの利用についても、既存の上伊那森林組合ペレット製造工場とDLD(株)薪ストーブ・薪宅配ステーションを視察していただきました。
しあわせ信州移動知事室 ~木質バイオマスエネルギー施設訪問~
これらに加えて、昨年開設された複合福祉施設みぶの里にもペレットボイラーが導入されました。
2015年6月13日 涼風に靡く簾に 【井月さんのこころ118】
そして、今回の高遠さくらの湯(伊那市観光(株))における大型のペレットボイラーの導入や上伊那広域連合が平成31年3月稼働開始を目指してDBO方式で建設を進めている新ごみ中間処理施設では余熱発電が行なわれる予定であり、この一帯が県下有数の「地消地産」の自然エネルギー先進地になろうとしています。
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