2015.01.19 [ その他 ]
しあわせ信州移動知事室~小水力発電建設予定地視察~
移動知事室4日目、1月16日(金)阿部知事は、農業用水を活用して小水力発電を計画している伊那市富県の「伊那市春富土地改良区」を訪問しました。
春富土地改良区の織井理事長他役員の皆様と富県ふるさと館内で懇談しました。
春富土地改良区が管理する幹線用水路は、「伝兵衛井筋」として知られ、8百町歩の水田を潤す江戸時代に開設された大動脈です。
三峰川の清流を取り入れ米作りの一大産地として、地域農業を支えています。
今回、その用水を活用して最大出力200kwに及ぶ発電を行う小水力発電所建設に着手したところです。
懇談では、織井理事長から土地改良区が小水力発電に取り組むに至った経緯や、土地改良区が抱える諸課題を踏まえた小水力発電の取り組み方針などの説明がありました。
阿部知事からは、「しあわせ信州創造プラン」の重点事項でもある自然エネルギーの活用を推進する意味でも「春富土地改良区の小水力発電の取り組み」はすばらしい取り組みであり、県としてもしっかり応援したいと、土地改良区への感謝の言葉がありました。
伊那谷は、地形的には天竜川の河岸段丘に加え、天竜川に流れ込む支流の河岸段丘が入り乱れ、小水力発電の適地が多くあります。
この地形を生かして、安定的な水量が確保できれば、大きな地域資源の有効活用となることが期待されます。
そうした意味では、水田耕作のための農業用水をその途中で、用水のエネルギーを電力に変え、発電した電気を売電して得た売電益を用水路などの施設の維持管理費の一部に充当すれば、一石二鳥ともいえる有効な取り組みになります。
今回の懇談が、地域農業の発展と地域資源の活用に大きな前進となる機会となればと期待するところです。
(上伊那地方事務所 農地整備課)
※しあわせ信州移動知事室の全体日程は、こちらをご覧ください。
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