い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

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東風に回る風車に 【井月さんのこころ156】

 2015年1月24日 大寒の頃 【井月さんのこころ98】

 

 薪ストーブは、忙しい生活には馴染まない「スロー暖房」であり、効率よい着火、外気の取り込み方、二次燃焼への切り替え方などには、テクニックがありますが、これは要するに「慣れ」だと思います。この冬は、灯油がリッター50円を下回りましたので、薪ストーブは休日に焚くぐらいで、石油ストーブも併用しています。

 

1DSC_3461 伊那合同庁舎でも、ペレットストーブのほか小規模ですが太陽光や風力発電も使っています。

 平成21年度に県有施設太陽光発電導入事業の一環として、風力と太陽光によって発電する電気を使った「ハイブリッド型外灯」を2基設置しました。
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 垂直軸組型風車(定格出力100W以上)、太陽光パネル(出力40W以上)を併用してLED照明灯(定格電力12W以上)を夜間自動点灯します。蓄電池(5時間×5日間以上)を内蔵しています。

 

 上伊那地域では、山並みスカイラインの景観を邪魔する風力発電は、計画断念に至りましたが、街のアクセントにもなり、環境教育にも活かされるこうした自然エネルギーの普及は推進すべきものであると思います。
さて、春まだ浅い季節。風車(ふうしゃ)ならぬ風車(かざぐるま)を井月さんが詠んでいます。

  東風吹くや子供の持ちし風車  井月

 この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

 春は東風が吹くはずだがまだ寒い。子供は風の子、外に出て遊ぶ。風音を立てて回る風車。厚めの紙を四角に切って角から中央に向けて切る。一片置きに中央に寄せて針金を通す。こんな簡単な風車を自分で作って遊んだものだ。貴重なり。
 室町前期の歌僧正徹に風車の歌だあるが、俳句は古い作例は少ないようだ。
  (東風・春)

 思い起こせば、DIYによるものづくりは、子供の頃に作って遊んだ風車(かざぐるま)がスタートでした。作り方は、竹入弘元先生の評釈にあるとおりですが、上手く回すには、ビーズやストローを使うなどちょっとした工夫が必要です。

1DSC_3479 百円ショップでカラフルな良く回る風車を見つけました。

  朝東風や百八円のかざぐるま  青巒

 今週の結びは、愚良子先生のこの句です。

 「春日愚良子句集」から

  無為の日やペットボトルの風車  愚良子

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