～ 木質バイオマスは「地域の宝」 ～

平成26年11月10日、薪や木質ペレットなど木質バイオマスの利用をより一層進めようと、「上伊那木質バイオマス利用推進協議会」の設立総会が開催されました。

協議会は、上伊那８市町村長、上伊那地方事務所長、薪や木質ペレット供給者などで構成されています。

上伊那は、木質バイオマスの利用が県内でもとりわけ進んでいる地域です。県内最大の木質ペレット工場があり、その製造も軌道に乗ってきていますし、家庭における薪ストーブやペレットストーブの普及も進んできています。

こうした強みを、地域づくりの原動力の一つとして大いに活用していこうというのが、協議会発足の狙いです。

薪や木質ペレットなどの木質バイオマスは、大気中の二酸化炭素を増やすことなくエネルギーを生み出すカーボンニュートラルな燃料であるとともに、森林を植えて育てる循環の中で、地域の中で生み出すことのできる再生可能な資源でもあります。

協議会では「森林の手入れのご褒美」としてもたらされる木質バイオマスを、もっともっと地域の中で活用できればと考えています。

ブログ読者の皆さまからも、「こうやって使ってみたらどう？」などなど、アイデアをお寄せいただければ幸いです。

結びに、地域ぐるみで薪を活用している伊那市西箕輪地区で先日、公民館の薪ストーブの火入れ式が行われましたので、その様子をご覧ください。

以前にも「い～な上伊那ブログ」でご紹介しましたけれども、西箕輪地区の有志で薪の会を結成して、地区の個人の山林を取りまとめながら整備を行うとともに、建築用材などに利用できない木材を集めてきて薪割りをし、公民館の薪に供しています。

詳しくは、過去のブログ記事「あの煙突はなんだろな？（平成26年9月5日掲載）」をご覧ください。↓
https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/local_office/6306.html

このような、薪を介した地域活動がとても盛んであるということも、ここ上伊那の特徴です。

今後とも、木質バイオマスの活用を「上伊那地域の宝」として、力強く発信していきたいと思います。