い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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鷺と潦に 【井月さんのこころ120】

井月さんのこころ シリーズ その120

 今週の一枚は、です。

  天龍や夏白鷺の夕ながめ  井月

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 来る7月1日(水)閏秒の挿入があるそうです。総務省の「うるう秒」挿入のお知らせによれば

『平成27年(2015年)7月1日(水) 午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を挿入します。』とのことです。

「うるう秒」の調整とは

 時刻は、かつて地球の公転・自転に基づく天文時(世界時)から決められていましたが、1958年より原子の振動を利用した原子時計(注)に基づく国際原子時が開始され、1秒の長さが非常に高精度なものとなった結果、原子時計に基づく時刻と天文時に基づく時刻との間でずれが生じるようになりました。

 そこで、原子時計に基づく時刻を天文時とのずれが0.9秒以内におさまるように調整を行った時刻を世界の標準時(協定世界時)として使うことにしており、今回その調整を行うために「うるう秒」の挿入が行われるものです。「うるう秒」の調整は1972年から数年に1回程度行われています。

 (注) セシウム133原子の遷移周波数を使い、数十万年に1秒ずれるだけの高精度な時計

 CIMG6448 (799x800)  ところで、地球の自転周期は何時間ですか。

  「それは24時間に決まっているだろうが、………」

  答えは、次週までの宿題にしておきます。

 8日に梅雨入りして、梅雨前半の3週間が過ぎました。しばらく雨が少ない状態が続いていましたが、上伊那管内には17日に最初の「大雨・洪水注意報」が出されて、連日のように注意報発令が続き、既に5回を数えます。

 その4回目の注意報が出された23日(火)の午後、15時18分辰野町に「大雨警報」、17時21分伊那市・駒ヶ根市・箕輪町・南箕輪村・中川村・宮田村に「大雨・洪水警報」が出され、今年度初の警戒一次体制に入りました。管内には幸いにもたいした被害の発生はなく、20時14分辰野町の大雨警報が注意報に切り替わり、21時27分6市町村に出されていた大雨・洪水警報と辰野町・飯島町の大雨・洪水注意報も解除になりました。

 大雨警報が出された23日の午後3時ごろ自宅周辺では、落雷による一時停電があったようで、帰宅してみると、この原稿を書いて開きっ放しにしておいたパソコンが落ちてしまっていました。

 そして、屋外では、あちこちに大きな水溜りができていました。

 井月さんには、水溜りのこんな使い方も。

   夕立や筆そそぐべき潦(にわたずみ)  井月

 以下、この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

 潦は、夏の夕方激しい雷雨の後などに、庭に溜まっている、あるいは流れる水。「庭立つ水」が語源か。降った後だからきれいに澄んでいる。

 それを見て、「筆をそそぐに誂え向きだ」と感じるところが、いつも筆を離さない井月だ。そそぐは、すすぐと同じで、水で洗い清めること。

   (夕立・夏)

 CIMG6446 (798x800)6月定例県議会が招集された25日(木)に長野県の平成26年度決算見込みが発表されました。県税収入は、前年度比3.6%増の2,035億978万円と5年ぶりに二千億円を超えました。5月末は出納閉鎖、2か月の出納整理期間を経て決算がまとまりました。地方事務所税務課にとっても県税収入の確保に努めた一年間の結果を公表する打上げ日で、養蚕でいえば「蚕上り(こあがり)」です。遡回その67「蚕上りの頃」に昨年の記事がありますが、今年も昨年以上の好決算にまとめていただきました。

 遡る18日夕、合庁の地下食堂で慰労会が行われました。感謝の言葉です。

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