い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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早春の井月忌に 【井月さんのこころ104】

井月さんのこころ シリーズ その104

 2月26日(木)西春近財産区創立50周年記念式典が、伊那市西春近公民館で開催され、出席させていただきました。式典に先立ち、財産区有林に建立された『山紫水明』の記念碑の除幕もありました。西春近財産区は、旧西春近村が伊那市と合併した昭和40年に発足し、約815haもの広大な山林を地区住民の出役により守り育てており、今頃産まれたばかりのツキノワグマが母熊と越冬しているはずの「権現山」周辺もその所有林であるとのことです。「権現山」は、遡回その100に登場しました。  

 祝宴で、地元「小出太鼓」の皆さんによるお祝いの太鼓演奏と勇壮な獅子舞が披露されました。

 写真:小出太鼓・獅子舞

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 上伊那の絶景・温泉・グルメなどを紹介する『信州かみいな じゃらん』が完成しました。

 上伊那観光連盟が長野県地域発元気づくり支援金を活用して10万部製作した無料の観光ガイドです。県内や首都・中京・関西圏の約千人を対象に上伊那地方の観光資源の知名度や関心度などを調べる「ギャップ調査」を実施した上で、定番以外の観光地も取り込んだ「今すぐ行きたいオススメ上伊那」の着地情報が満載です。

 上伊那観光連盟(上伊那広域連合内)信州伊那谷観光情報

 また、井上井月顕彰会さんが長野県地域発元気づくり支援金を活用して、井月さんの足跡を訪ね歩きながら俳句を詠んでいただこうと製作した『井月吟行マップ』も完成しました。

 井上井月顕彰会

 写真:信州上伊那じゃらん(表紙)      井月吟行マップ(表紙)

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 桃の節句「雛祭り」も過ぎ、6日は二十四節気の「啓蟄」。伊那谷にも いよいよ春が訪れ、花や食などの魅力がいっぱいあります。是非、上伊那へ春を探しにおでかけください。

 春を感じる食といえば、前々回の続きになりますが、上伊那消防協会参与会の宴席で「蕗の薹」の天麩羅を御馳走になりました。ほろ苦い味と独特の香りが嬉しい春を感じる食です。

 井月さんの「蕗の薹」の句は、一昨年の遡回その5で紹介しました。

 2013年4月4日 よき草「蕗の薹」のように【井月さんのこころ5】

  富貴のとう玉と取得しここちかな  井月

 この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、

 春先蕗の薹を見つけて摘む。玉を得た心地だ。詞書に「小沢思耕ぬしの嫁とりを寿ぎて」とある。小沢思耕は中川村四徳の俳人。ふきのとうに意識的に富貴と当て字して、嫁を迎えたことを祝福。しかし、蕗の薹を得た喜びと素直に受け取ってもよい句だ。井月の「羽二重のたもと土産や蕗の薹」は、人の家を訪れる途中で摘んだ僅かな蕗の薹を土産に差し出す。

 (蕗の薹・春)

写真:蕗の薹の天麩羅    蕗の薹

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 3月10日は「井月忌」。井月さんは、明治20年3月10日(旧暦2月16日)美篶村(現在の伊那市美篶)の太田窪、塩原折治(俳名:梅関)氏宅で66歳の生涯を終えました。

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