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長野県魅力発信ブログ > 「旬」の宅配便~佐久っと通信~ > お知らせ > 五感で楽しむ、全身で味わう、レティのハーブティー。

五感で楽しむ、全身で味わう、レティのハーブティー。

「キッチンから、お湯が沸く音が聴こえてくる。

ティーポットとカップを用意する。

 

白い湯気をはき出し、カタカタと体をゆするケトルを手に取る。

ひとつ、呼吸(いき)をして、ティーバックを入れたガラスポットに、

ゆっくりゆっくりお湯を注ぐ。

 

コポコポコポ・・・

 

湯気とポットのぬくもりが周りの空気をあたためる。

透明だったお湯が、澄んだ湖の色に染まってゆく。

 

何度見ても、息を呑む瞬間。

 

あたりにはミントとレモンの香り。よそよそしく、冷たかった部屋が、

次第に体になじんでくる。空気が優しくなってくる。

 

3分待って、新緑の草原色になったお湯を、カップに注ぐ。

手のひらに、温かさを感じながら、口に含む。

 

先ず、鼻に抜けるレモンの香り。

一瞬遅れて、味が訪れる。オレンジピールのすっぱさと、

ミントの爽快感。そして、レモングラスの深いコク。

 

体がぽかぽかしてくる。

心がゆっくりほぐれてゆく。

これで、明日もがんばれる。

 

眺めて、香りと味を楽しむ。お湯の奏でる音楽を聴く。

カップのぬくもりを心で受けとめる。

 

五感で楽しむ、全身で味わう、レティのハーブティー。」

 

上記の文章は、佐久穂町でハーブティーを製造・販売している『レティファーム』のリーフレットの一節です。

2013年4月に創業した同社のハーブティーは瞬く間にお客様を虜にし、口コミでファンを増やし続けています。

そんなレティファームの歴史は、代表の内藤早百合(ないとうさゆり)さんが「衝撃を受けた」と語る”あるハーブティー”から動き始めます。

 

「五感で楽しむ、全身で味わう、レティのハーブティー。」をもっと深く知るべく、お話をお聞きしました。

01佐久01レティファーム1(400顔)
信州八ヶ岳のふもと、佐久穂町のきれいな水と空気から生まれたハーブを加工する代表の内藤早百合さん

 

- こんにちは。本日はよろしくお願いします。

こんにちは。こちらこそ、よろしくお願いします。

 

- 早速ですが、「レティファーム」に込められた意味を教えてください。

レティはフィンランド語で「葉っぱ」を意味します。加えて、レティと「レディ」で言葉の調子を掛け合わせています。

フィンランド語を選んだのは「憧れ」からです。

 

- フィンランド語だったのですね。

「憧れ」という単語が出ましたが、内藤さんを揺れ動かす経験があったのでしょうか。

県外へ移転してしまいましたが、小海町高原美術館に「花豆」という素敵なレストランがありました。

花豆のオーナーは、当時のフィンランド協会の理事長を務めており、体調を崩して帰郷していた私に「お店を手伝ってみないか」と声をかけてくださいました。

花豆を通じて北欧の文化に慣れ親しむ機会が多く、花豆で過ごした時間をきっかけにフィンランド語に興味を持ち始めました。

 

- そのような経験をなさっていたのですね。

体調を崩して帰郷したというお話がありましたが、県外で生活されていたのでしょうか。

はい。私は、地元である佐久の高校を卒業して東京で5年間過ごした後、長野市に移住しました。

結婚や出産、子育てを経て、下の子の大学進学を機に再び上京し、営業の仕事につきました。

ですが、無理が祟ったのでしょう。今では「ハーブ」とともに元気いっぱいです!

 

- そうだったのですね。内藤さんからは有り余るパワーを感じます。

なぜハーブを選ばれたのですか。

ハーブの先生と慕っている湯浅さんが淹れてくださった「ハーブティー」がきっかけです。

湯浅さんは、病院内の保育園に勤務されていた方で、子どもの食の安全について関心を持つ中でハーブと出会い、佐久市で30年に亘りハーブを栽培しています。

困ったときにはいつでも相談に乗ってくださる心強い存在です。

それまでの私にとって、ハーブティーは「普通のもの」でした。

 

ですが、湯浅さんが淹れてくれたハーブティーは何もかも違いました。

 

ドライであるのにまるでフレッシュであるかのような芳醇な香りと透明なお湯を染め上げていく鮮やかな色合い、心休まるほっとする味に激しく揺り動かされました。「なんだこれは!」と思いました。

私にとってハーブティーが普通のものから「特別なもの」に変わった瞬間です。

 

- 事業を始めるにあたって、こだわった点を教えてください。

大きく2つにこだわりました。

1つ目が、「クオリティー」です。

効能と香りが一番充実していると言われる午前中に摘むことを徹底し、花や葉の形を崩さずに色合いを届けています。

 

2つ目が、「安心・安全」です。

手間はかかりますが、農薬・化学肥料を使わずに自分の畑で育てています。

01佐久01レティファーム1(400畑)
標高850mの高原にある農薬・化学肥料不使用のハーブ畑

 

- 何種類のハーブを栽培しているのですか。

約20種類のハーブを栽培しています。

全てをハーブティーに加工するわけではなく、観賞用や勉強のために育てているものもあります。

これらのハーブを組み合わせて、8つのブレンド商品をご提供しています。

01佐久01レティファーム(400ミント)
01佐久01レティファーム(400カレンジュラ)
朝露の乾く頃、丁寧に手作業で収穫される朝摘みハーブたち

(写真上:ミント 写真下:カレンジュラ)

 

- 加工工程を教えてください。

まず、朝摘みしたハーブを水で洗います。摘みたてのハーブには土や虫がついていますので、きれいに洗い流します。

次に、水切りしたハーブをザルに並べて、湿度が一定に保たれた専用の乾燥部屋で除湿します。ハーブの種類によって乾燥時間が変わります。たとえば、ミントは数日間で、ホーリーバジルは一週間程度です。この乾燥が色合いを決めるといっても過言ではありません。乾燥部屋に入れておしまいではなく、乾燥状態が均一になるように、乾燥部屋に並べたザルの位置を一定時間ごとに並べ替えています。手間がかかりますが、この一手間が美しい色合いを引き出すのです。

最後に、乾燥したハーブを手作業で袋詰めします。袋詰めは、竹串を使ってひとつずつバランスを整えます。

内容量にちなんで、「1.5gの世界」と呼んでいます。(笑)

 

- 加工の際、気を付けていることはありますか。

それぞれの個体の特徴を知ることが必要です。

たとえば、マロウは加工が難しく、花弁がとれてしまうことがあります。美しさは商品購入の重要な判断材料なので、細心の注意を払います。

01佐久01レティファーム1(400マロウ)
美しいマロウの花

 

- 一度苗を植えると、次の年にハーブは自生するのでしょうか。

それとも、毎年植え替えることが必要なのでしょうか。

種類によりますが、自生するものもあります。ミントはその代表例です。

レモングラスは地面の温度が15度以上必要なため、毎年植え替えが必要です。

私は、山梨県にある「ハーブ有機」で苗を仕入れています。数多くの種類を取り扱っているため、気になるものがあれば試しに自分の畑で栽培してみます。

地元の方の経験知も貴重な情報源で「小満祭を過ぎたら植えると良い」などアドバイスをもらっています。

 

- 商品パッケージの素敵なイラストに目を奪われます。

加えて、商品名やキャッチコピーも特徴的ですね。

01佐久01レティファーム1(400イラスト)
好きなハーブや丘の上の小さな家をイメージして制作された各種イラスト

 

ありがとうございます。

イラストやキャッチコピーについては、この方々抜きには語れません。

まず、イラストですが、ヨーロッパ在住の後藤美和さん(ファッションイラストレーター)に手掛けていただきました。

まだお披露目していないレティファームの隠れイラストもあります。美和さんには、知人を通じてイラスト制作を依頼しました。

美和さんは、私が思い描く「丘の上の小さな家」というイメージや好きなハーブ(エキナセア、ミント、カモミールなど)を参考にして、素敵なイラストを創り上げてくださいました。

 

次に、商品名とキャッチコピーですが、大学院で「万葉集」について造詣を深めた後田由起さんに手掛けていただいています。

たとえば、「いちばん星~そして、茜さす夜明けの空へ~」というブレンドですが、カシスフルーツ・カシスリーフ・レモングラス・キャンディミント・マロウを使用しています。

フレッシュなカシスは美しく、お湯を注ぐことで「深い赤」があたり一面を覆い尽くしていきます。

その情景が商品名やキャッチコピーに表現されています。

 

01佐久01レティファーム1(400商品写真)
01佐久01レティファーム1(400パッケージ無)
01佐久01レティファーム1(400ポット)
8つ展開するブレンドの商品例 ひだまりの夢~ほっこりのんびりゆったり気分~

 

2016年12月には、長野県の「おいしい部局長会議」で紹介されて、「KURA」にも掲載されました。

商品の構想が決まり、試作ブレンドが完成すると「商品に込める思いや表現したいこと」などを後田さんにお伝えします。

彼女の色が加わり、完成に向かって動き始めるのです。

彼女とは感性が合うのでしょう。すぐに「これ!」と決まります。

 

- 県工業技術総合センターの地域資源製品開発支援センター事業を利用しているとお聞きしました。

はい。素敵なイラストを手掛けていただきましたが、使う側が良さを活かしきれていませんでした。

センターの方々には、今でも「伝え方のイロハ」を教えていただいています。

銀座NAGANOにも納品していますが、陳列方法を工夫しただけで大幅に売れ行きが変わりました。

また、センターの設備を利用して、「水分活性値」を調べています。

乾燥したハーブ内の水分量は目では測れません。水分量が多いとカビの発生や、虫の卵が孵化するなど重大な問題を引き起こす可能性があります。

そのため、定期的に検査を依頼して品質を確かめています。数値でわかるので安心できますね。

 

- 販路の拡大など苦労した点も多いのではないでしょうか。

苦労の連続です。(笑)

ですが、私は恵まれている方だと思います。

地域資源製品開発支援センターや中小企業振興センター販路開拓推進員の皆様からご支援を賜り、東急ハンズ様とつながりを持つことができました。

店頭に商品が陳列されると徐々に認知され始めて、引き合いが増えました。

今では、銀座NAGANOやカフェ、雑貨屋、美容室、ネット販売など幅広い業態の皆様に取り扱っていただいています。

個人の方が、「美容室で飲みました」といって注文をくださる例もあり、感謝の思いでいっぱいです。

今年は、新しく販路を広げるために佐久地域振興局からご紹介いただいた「うまいものまるごと大商談会」に出展するなど、機会をとらえて積極的に売り込みを行いました。

 

- 資金調達などで活用されたものはありますか。

創業当時、佐久穂町商工会から融資制度の情報を教えていただきました。

株式会社日本政策金融公庫様に「シニアの起業を応援する支援メニュー」が設けられており、

審査を通過して130万円の資金を融資していただきました。

今年度は、「小規模事業者持続化補助金」を活用して設備投資を行いました。

これから創業される方は、商工会や役場などに一度相談してみると良いかもしれません。

 

- 最後に今後の展望など教えてください。

安心・安全かつ五感で楽しめるハーブティーをコンセプトにさらにクオリティーを高めていきたいです。

また、ハーブティー以外にも心休まる商品をお届けできるように、商品開発を積極的に進めていきたいです。

 

そして、なによりもハーブを通じて「元気になれた」この思いを皆様にお伝えしていきたいと思います。

ハーブに息吹が蘇る瞬間を体験していただき、これからも心休まるレティブランドを

多くの皆様に知っていただきたいと思います。

 

- 貴重なお時間をありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

 

ブログ記事作成|佐久地域振興局 商工観光課

(電話番号0267-63-3158 )

 

企業情報 レティファーム

住所  |〒384-0702 長野県南佐久郡佐久穂町大字穂積205

TEL |0267-88-3201

FAX |同上

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