林務課のSです(^^)/
昨年の台風19号は、千曲川沿いで大きな水害となり全国的なニュースにもなりましたが、山間地でも林道の寸断や山腹崩壊が発生しました
これらの災害は、生活の場から離れているため話題にはなりづらい面もありますが、人知れず粛々と復旧が進められています
今回は新潟県境近くの林道災害の復旧現場に行ってきました
場所は、信濃町と新潟県妙高市との境界近く、「北信五岳」の一つ斑尾山の北東にある古海県有林です
こちらの県有林では、間伐等の手入れや、大きくなったスギの伐採、伐採した跡への植栽などを、林道を使って計画的に進めていました
この林道が昨年の台風19号で被災しました
道下のスギも巻き込んで崩落してしまった箇所ですが
山側を広げて道幅を確保しています
今後、広げた山側は緑化を行い、道の下側はこれ以上崩れないように、かご工(鉄線の網かごに石を詰めたもの)で止めたうえで緑化する予定です
こんな感じで、道の肩が崩れてしまった個所もあります
こちらは既にかご工を進めています
かご工が完成したら、その上に土を盛って緑化する予定です
いずれも雪が来る前に完成させなければなりません
県内有数の豪雪地帯なので、雪が来たらもう入れません
なおここの森林は手入れの甲斐もあって、木材の生産の場としてだけではなく、その下にかん木や草もしっかり生えている生態的にも安定した森になっています(クマもいますし、カモシカもいます)
水を貯める機能や土砂崩れを防止する機能も高いと思われます
とは言え実は、地質そのものが脆いこと、県下有数の豪雪地帯のため根曲がりになり材が高く売れないという問題がありますが……
今回の林道は、枝分かれして新潟県境に向かいます
現在の終点ですが、手前のスギの向こうはすぐ新潟県です
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
長野地域振興局 総務管理課
TEL:026-234-9500
FAX:026-234-9504