皆さん、こんにちは。林務課のBSです。
いよいよ9月に入り、朝方は涼しい空気が漂うようになってきた気がしますが、皆さんはいかがお過ごしですか。
さて、今回は、3月にこのブログでご紹介した、長野市中曽根にある「お山の製材所」(長野森林資源利用事業協同組合営:宮澤政徳理事長)の続報などをお伝えします。
昨年度は、地域の森林整備によって切り出された残材の更なる有効活用を図ることを目的に、パレット(梱包用木枠)製材加工施設を整備した同組合ですが、この加工時に発生する端材をより細かいチップにして、隣接する木質バイオマス発電所(お山の発電所:同組合営)の燃料として供給するため、このほど県の補助金(国の交付金)を活用し、大型のチッパーを整備しました。
このチッパーはドイツ製で、スギなどの比較的柔らかい木材の場合、最大直径60cmの木材をチップ化することができ、ホイール仕様(タイヤ付き)なので移動も楽ちんです。
【ドップシュタット社製の大型チッパー】
【太い木材も楽らく投入】
【木材を粉砕中です】
【ダイナミックに放出されるチップ】
【仕上がったチップはこんな感じ】
元々お山の発電所には、1号機と2号機があり、こちらも県の補助金を活用して整備してきました。
【「お山の製材所」(左奥)と「お山の発電所」(右)の遠景】
1号機では建設廃材を中心に、また2号機では上記のような未利用材や木質ペレットを主たる原材料として発電を行ってきましたが、今回のチッパーの導入により、2号機の一層効率的な燃料供給が可能となりました。
宮澤理事長は、「森林整備によってこれまで山に残された木材資源が、一層有効に活用されることで、山がきれいになると同時に、発電効率も向上し、安定的な木質資源の手当ても可能になり、まさに「一石三鳥(win-win-win ??)」の理想的な地域の資源循環が図られるようになってきた。」と熱く語っています。
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