皆さん、こんにちは。林務課普及係のBSです。今回は、パレット工場の続報です。
春の日差しがまぶしい3月26日、飯縄山のふもとにある先日ご紹介した「いいづなお山の製材所」(パレット工場)で、加工デモンストレーションが行われました。
この日は、午前10時30分から長野や北信地域の森林組合などの素材生産事業者や木材流通事業者、また国有林や行政関係者などおよそ40人が工場に集合し、長野森林資源利用事業協同組合の宮澤政徳理事長のあいさつと参加者の紹介に続き、早速デモが始まりました。
【北信地域を中心に参集した参加者】
【製材の流れを説明する宮澤理事長】
参加者は、製材エリアとその後の切削機械や木材乾燥機の2班に分かれ、それぞれ見学。製材エリアでは、ツインバンドソー(帯のこ)で原木がスムーズに加工される様子を見て、1日で約50立方メートル加工可能な製材機に納得の表情。乾燥機も同じく50立方メートルの処理が可能で、80℃で8時間の滅菌処理を行うそうです。(海外へ輸出される製品を梱包する場合には、滅菌処理が必要なのだそうです!!)
【製材エリアを見学する参加者】
【ツインバンドソーでなめらかに製材される木材】
【加工されたパレット部材:この状態で加工業者に出荷されます】
【大容量の乾燥機:滅菌のための高温処理を行います】
昼食をはさみ、午後は素材生産事業者と木材流通事業者を中心に、地域で生産された丸太が円滑に工場に供給されるよう、今後一層の地域材の安定した供給に向けて熱心な意見交換が行われました。
ただ、このところの新型コロナウイルスの蔓延によって、中国向け輸出用丸太の動きに停滞感があり、これが県内の原木供給にも少なからず影響が見込まれるなど、素材生産の現場にちょっと心配な話題もあり、関係者が頭を悩ませる場面も。
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