主菜の一つ鯉のうま煮は、なんとこの会の皆様が前日6時間かけて煮込んだ心づくしの賜物。小骨をほとんど気にすることなく、ほろほろと口の中で甘く崩れる鯉の身は感動の一言でした。
実は私自身は鯉が苦手で、食べる前はちょっぴり苦手意識を持っていたのですが、一口食べてみて驚きました。土臭さ、生臭さは全然なく、甘さにご飯がすすむすすむ。
お代わり自由のご飯は初め少なめに盛られており、お代わりに菊ご飯をいただくという嬉しい仕掛け♪お味噌汁はご飯のおかずになるくらい具だくさんで、こちらもお代わり自由でした。
そして私が一押ししたいのは白和え!!!なめらか~な口当たりに、ほのかに感じる味噌とくるみの風味がしめじと柿とブロッコリーと相まって絶妙。思わずお隣の方と、「作り方が知りたいですね~!」と叫んでしまいました。
続いて大皿から取り分ける「とりまわし」と呼ばれるお料理が次々と。一品一品が本当に心を込めて作られた料理で、食べる方もしみじみとその美味しさを味わいながらいただきました。
食事をしながらも、ただ黙々と食べるだけではなく、食文化についての講義が語られます。
栄養を取るだけでなく、家族の大切なだんらんの時間でもあり、昔からの文化やマナーを受け継ぐ教育の場でもあり、旬のものをいただく楽しみの場でもあり…会を主催している白石芳久さんと指南役の池田玲子さんの講義に、ふんふん、とうなづくこともあれば、お二人の掛け合いに笑ったり、お腹だけではなく、頭も心も満たされていきました。
最後には香の物のたくあんを一切れのこして、お湯を注いだお茶碗の粘り気をぬぐってお茶碗まできれいにする。これも食べ物を最後の最後まで味わい、洗う人の手間を減らす文化体験。
食後にはお茶にお菓子をいただきながら、作り手の皆様と歓談するという楽しみもあり、参加者の方は料理の作り方を聞いたり文化について尋ねたり、思い思いの交流を楽しんでいました。
交流が終わり、さぁいよいよこれで終わりかと思ったところで「箱を開けてみてください」とのお言葉が…
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
長野地域振興局 総務管理課
TEL:026-234-9500
FAX:026-234-9504