みなさまごきげんよう。林務課のwです!
長野市立豊野西小学校の校地内には、淡竹(はちく)などがたくさん生えている林があります。
※破竹ではなく「淡竹」です。余談ですが「破竹の勢い」とは、竹にちょっと割れ目を入れると、連続的に割れていく様を表しているんですね。竹がグングン成長すること、そんなふうに考えていた時期が筆者にもありました
さて、5年1組の子どもたちは、この竹林に着目して、竹をテーマにした総合的な学習を行っています
春になるとタケノコが出るのでそれを採ったり、竹を切って工作をしたり、また、竹を使った道具調べ等を行ってきました
ところが、ご存知のとおり竹の繁殖力は非常に旺盛なので、竹林が密林状態となってきたことから、子どもたちが林内に入って活動するのが危険になってきました。
そこで、長野県森林づくり県民税(森林税)による「学校林等利活用促進事業」を活用して、おなじみNPO法人信州フォレストワークのみなさんに、竹林を整備していただきました。
細い竹が生えはじめて周囲に広がるのをおさえる緩衝帯を作りました。隣接するブドウ畑にも竹が進出し始めていたのでこれで一安心です
淡竹ゾーンはかなりすっきりしました。切り株(と言うのが正しいのか・・・)が1mくらい残してあるのは、その株が枯れるということと、目立つので踏んだりつまづいたりしないように、という理由だそうです
工作に使えそうな竹がたくさんありますね
しきつめられた竹チップ。ぬかるんでいた場所が歩きやすくなりました
また、竹チップを畑にまぜこむと、土壌が改良されて作物がよく採れるようになるそうです
面積が広いので、2~3年計画で整備する予定です。
しっかり整備すれば、タケノコももっとたくさん採れるかも??とのことです。
さて、今回は5年1組のみなさんが、NPO法人信州フォレストワークのみなさんに、伐採した竹を使った木工を教えてもらうことになりました。
自分好みの竹筒を選びます。太さや色等、みんなこだわりがあるようです
自分の好みで竹を選び、竹用ノコギリで先端を斜めに切り落とします。
順番を待つ間、どんなデザインにするか一生懸命考えています
大・中・小3種類の穴をあける場所をペンの色で指定して、自分たちで考えたデザインを竹筒に描いていきます。
それにフォレストワークの方がドリルで穴をあけてくれました
完成!!
それぞれお気に入りのデザインが表現されていますね
LEDランプ(本物のロウソクのように光やゆらめくタイプ)を入れて、薄暗い場所で点灯させてみました
コード不要で、火を使わないから安全ですね
フォレストワーク中島事務局長さんから
「かつて、竹は様々なことに利用されていたのに、最近はほとんど使われなくなってしまった。
使われないから増えすぎた竹は悪者になってしまっている。
皆さんの活動は、それを有効に活用していくきっかけになっている。
ぜひ継続していってほしい。」
とのお話しがあり、5年1組のみなさんは、うなずきながら熱心に聞いていました
このブログや記事に関するお問い合わせ窓口
長野地域振興局 総務管理課
TEL:026-234-9500
FAX:026-234-9504